金正恩氏も視察。「北朝鮮アニメ」制作現場の裏側

 

沿革資料室で

オ・シンヒョク課長は、私たちを沿革資料室に案内して、白頭山絶世偉人たちの暖かくて精力的な導きのもとに、朝鮮4.26アニメ映画撮影所が歩んできた輝かしい道のりについて話してくれた。

朝鮮4.26アニメ映画撮影所は、金日成主席の発意により1957年9月に設立された。

成長する新しい世代のためのアニメ映画を数多く創作することについての主席の教えを高く掲げて、アニメ映画制作団(当時)では、朝鮮で初の児童(こども)映画、人形映画の「金の斧と鋼の斧」、「不思議な桃」を世に問うたのに継いで、主席自らご覧になって評価された児童映画「楽しい原っぱ」、「鹿と虎」の製作で第一歩を踏み出した。

児童教育の大切さを深く慮られた主席は、50年余り前の1964年12月、朝鮮労働党中央委員会政治委員会拡大会議で、映画芸術の発展と関連した綱領的教えを授けられ、児童映画撮影所を新たに設立し独自の創作集団へと発展させて下さった。

そうして1960年代だけでも知覚教育的意義のあるアニメ映画を数多く製作することになった。

「私らの製作所は、文学芸術の英才、金正日元帥の精力的な指導と支援により、強力なアニメ映画製作基地として、より一層の発展の道を歩んできました。」

オ・シンヒョク課長の話を聞きながら、沿革資料室に厳かに掲げられた将軍の写真を見上げる私たちの胸はますます熱くなった。

逸早く文学芸術部門を指導された日々に、将軍は、朝鮮4.26アニメ映画撮影所の強化発展(パワーアップ)のため実に大いなる心血を注がれた。

将軍は、主席が聞かせてくれた説話(昔話)を児童映画にする作業を期して、采配を振るわれたばかりか、撮影所を自ら訪ね、児童映画の性格と使命、対象と主題領域、童心を具現するための創作方法と取組み方に至るまで児童映画創作で持ち上がるさまざまな問題を全面的に明らかにされた。

将軍の細やかでいながら精力的な指導のもとに朝鮮児童映画「賢いタヌキ」、「リスとハリネズミ」、朝鮮アニメ映画「少年将軍」をはじめ、こどもたちばかりでなく各階層の労働者たちの好評を博すアニメ映画が多数創作され、多くの作品がフィルム・フェスティバルで優れた評価を受けた。

アニメ「賢いタヌキ」

アニメ「リスとはりねずみ」

朝鮮4.26アニメ映画撮影所は白頭山3大将軍の物語った昔話を映画化したのをはじめ、これまでに数百篇のアニメ映画を製作し、世界的な規模での受注ならびに合作アニメ映画も遜色なく製作する屈指のアニメ映画創作基地に段々とレベルアップした。

今回、撮影所を訪ねられた元帥は、アニメ映画製作で業績を収めたクリエーター、アーチストたちを高く評価された。

まさに朝鮮4.26アニメ映画撮影所の歩みをたどるほどに、私たちはこどもらの好きなアニメ映画の一篇にも、白頭山絶世偉人たちの細やかな手仕事が刻まれていることを改めて胸の奥に刻むことになった。

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