自分を殺せ。弁護士がそっと教える「交渉は質問が7割」の法則

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交渉となると、ついつい自説を押し通すことばかり考えがちですが、いわば「交渉事のプロ」とも言える弁護士さんは少々違った見方をしているようです。無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』著者の谷原さんが、自分が「この人は交渉が上手い」と思った人を例に挙げつつ、「交渉必勝術」を記してくださっています。

●●は質問が7割!?

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

皆さんは「交渉に強い人」と聞いて、どのようなタイプの人を想像しますか? 多くの人が考えるのは、交渉の場面で、押して、押して、押しまくり、自分の主張を押し通す人ではないでしょうか。また、巧みな話術で、自分にとって有利な条件で相手を言いくるめてしまう人を想像するかもしれません。

私は第三者として交渉の場を見るとき、また自分が行う交渉の場で対峙する相手についてであっても、「この人は交渉が上手だな」と感じることがあります。そのような人は、自分の主張をし続ける人や、口がうまいだけの人ではありません。

私が思う「交渉に強い人」には、共通してある特徴があります。それは、「質問が多いということです。交渉で自分が話す内容のうち、7割方は質問をしていると思われる人が、最終的に交渉でよい条件を引き出しているように思います。

交渉の目的は、話をまとめ、何らかの合意に達することです。当然、相手にも合意する意思がなければ、合意には達しません。

私たちが交渉するとき、「自分にとってどれだけ有利になるか」しか、頭にありません。当然、相手もそうです。だとすれば、自分の主張を延々とし続けても、相手の耳には到底届いていない、ということになるでしょう。

できるだけ自分にとって有利な条件で、相手にも納得してもらわなくてはなりません。その際、交渉の武器となるものは、交渉相手に関する情報」です。

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