インターネットが殺せなかった「物流業者」が勢いを増してきた

 

物流業者は製造業者と顧客の接触の数を減らす役割がある

物流業者が製造業者と顧客との間に介在すると、製造業者と顧客の接触の数が減ります。たとえば、製造業者が3者、顧客が3者いるとします。その間に物流業者が介在するケースと介在しないケースを考えてみます。

物流業者が介在しないケースの製造業者と顧客の接触の数は、「3×3」で「9」となります。しかし、物流業者が介在するケースでは、「3+3」で「6」ですみます。物流業者が介在した方が接触の数が減り、流通が簡素化されるのです。

アマゾンなどのネット事業者の台頭で見られる、製造業者から顧客へ直接商品を販売するというシンプルなビジネスが主流となれば、物流業者の役割は限定的にならざるをえませんでした。しかし、インターネットやイーコマースの普及はビジネスをシンプルにするどころか、逆に、ビジネスを複雑化させています。

たとえば、楽天では数多くの販売業者が登録をしています。これは、プレイヤーの数が増えていることを意味します。プレイヤーの数が増えれば、ビジネスは複雑化します。そうなると、物流も複雑化するため物流業者の役割は増すことになります。

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