ピエロの出で立ちで、小児科病棟の子供たちとふれあう「臨床道化師」ですが、そのコミカルな外見からは想像もつかないほど大切な役割を担っているといいます。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、臨床道化師として活動を続けている塚原成幸さんのインタビューが紹介されています。
今日の注目の人
病院の子供たちに笑顔を取り戻そうと活動を続ける臨床道化師の塚原成幸さん。その具体的活動に迫ります!
やっぱりお母さん
多くの方は病院イコールしんどい場所で、病院では笑顔になれないから、子供たちを笑顔にするために道化師が必要だと思われているんですけど、実は違います。
僕たちはもっと違う角度で子供の現実を見ていて、笑えるまでの助走期間を担うのが臨床現場に入る道化師の役目なんです。
笑わせるところを僕たちが取ってしまったら、それは横取りなんですよ。
それよりも子供たちが笑って関わってほしいのは、日々お世話をしてくれている看護師や主治医の先生、そして病気を抱える子供中心の生活にならざるを得ない親御さんたちなんです。
特に入院している子供がどこまで本心を親に伝えられているか、または親が子供に伝えられているかということになると、お互いかなり無理をしているところがあると思います。
なので、そういう途切れそうな人間関係を再構築させることも、僕らの大切な役割です。
お母さんの「ごめんね」の気持ちを変えるためのピエロの役割とは
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