なぜ子供に「夏休みの宿題もう終ったか?」と聞いてはいけないのか

 

では、どうすれば良いかというと、「さりげなく、宿題の存在を思い出させる話題を、会話の中に忍び込ませる」のが効果的なのです。関連する話題の時に、ちょっと質問を投げてみたり。「この組み立てキット、カッコいいねー。ねぇ、自由研究にこういうのを作って出すのもアリなの?」

ちょっと思い出したことを、ポロリと話したり。「そういえばパパの同級生で、魚釣りの自由研究を出していた子がいたなぁ。自分で釣った魚について、釣った場所・時間・エサと図鑑で調べたことをまとめていたんだ。あれはすごかったなぁ」

自分自身の体験談を語ったり。「パパ、小学生の時に算数ドリルのことだけすっかり忘れてて、まるっきりやり忘れたことがあったんだ。8月31日に気がついて、提出日の9月3日までの間に必死になってやったんだよ。あれは本当に焦ったなぁ」

なお、体験談を語るときは、失敗談にしましょう。成功談(≒自慢話)で子どもの意欲を励ますのは、並大抵の話術ではできない芸当です。

もし、他の大人が子ども本人に対してガミガミ言ってしまいそうな時は、「上手に間に入って、連係プレーに変えてしまう」という高等テクニックで対応しましょう。

「リカ、宿題はちゃんと進んでるの!?」
「まあまあ、宿題のことはアレコレ言わなくても大丈夫だよ。『どんな宿題が、どれくらいあるか』『いつ、どれくらいずつ進めていけばいいか』も、自分で考えられることだから、口出ししちゃ悪いよ。それに、もし何か困ったことがあったとしても、自分で相談することだってできるんだから、こっちから口を出す必要はないと思うよ」

当然、子ども本人も耳を大きくして聞いているはずですが、あくまでも「大人同士の会話」として語りましょうね。

後で子どもが、宿題をやった/自分で計画を立てたなどと言ってきたら(それが仮に5分前にあなたが示唆した内容そのまんまだったとしても)子どもの意欲と充実感に、大いに共感してあげてくださいね。

「おおそうか。自分で考えて、進めているんだね!」と。

image by: Shutterstock

 

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