腹を据えた対応を
中国の考えとしては「実行支配をするぞ」と予告しているようにもみえる。日本との意見はすれ違ったままだが、実際に当局や中国の漁船がぞくぞくと尖閣に押し寄せてきている。しかもこれまでの数隻ではなく400隻もの船であることから、実効支配に向けて進んでいるといえるので、これに対して日本はどのように対応するのかということが問われている。
9月に入ると中国は抗日戦争の記念日(9月3日)が来る。そうするとますます対日強硬姿勢がでてくることも考えられる。先も述べたように中国内外の問題と絡み合っているだけに、日本はそこをきちんと分析した上で対応を腹を据えて考える必要がある。
今回あまり国際化しないだろうという楽観論もあるが、あまり高を括っていると足元をすくわれる。「裁判で勝ったんだから」と言っていると、足元をすくわれるだろう。
(TBSラジオ「日本全国8時です」8月16日音源の要約です)
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