魚料理ってとっても美味しいけれど、骨を取り除くのが大変ですよね。だんだん面倒になって、「このくらいの小骨なら大丈夫だろう」なんてそのまま飲み込んでしまっているという方、非常に危険です!今回のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、アジア圏に多いものの、診断が非常に困難という「魚骨性疾患」についてお届けします。
魚の骨に注意しましょう
魚料理と私
私は魚料理が好きです。なかでもお刺身が好きです。とくにマグロとサケが好きなので、お刺身の盛り合わせメニューでは、マグロとサケを最後に食べることを常としています。美味しいものは最後に食べるというポリシーですが、これに健康エビデンスはありません(笑)。
私の父は元漁師です。沖縄では、ウミンチュ(海の人という意味)とよばれています。そのため子供のころからよく魚を食べていたのです。でも、魚料理で苦手なものがあります。魚を1匹の料理。丸ごとの煮つけや焼き魚メニューです。その理由は、小学校時代にさかのぼります。父親が捕ってきた魚を夕食として食べていたら、突然喉が痛くなりました。急いで口の中にある魚の肉を吐き出したら、小さな魚骨が出てきました。
それ以来、私は1匹まるごとの魚料理に対して、お箸で魚骨を完全に除去してから食べるというスキルを上達させることができました。毎日、魚料理が出てきますから、相当鍛えられました。子供心に、「この骨を間違っても呑み込んだら大変なことになるだろうな」と直感的に感じていたからです。