9月15日は中秋の名月。お月見といえばススキを飾り、お団子をお供えするというのが定番ですが、それはなぜだかご存知でしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、思わず人に教えたくなってしまうその理由が紹介されています。
中秋の名月 どう楽しむ?
9月15日が「中秋の名月」ということは昨日のメルマガでご紹介しました。
● 9月15日の「中秋の名月」は、なぜ満月ではないのか説明できますか?
では、どう楽しめばいいのでしょうか? 私が子供の頃には「ススキ」を原っぱから取ってきて飾った覚えがあります。もちろんお団子もお供えして…。どんな意味があるのかは知らずにやっていましたが、なぜ団子なのでしょうか?
そもそも中秋の名月を愛でる習慣自体は、平安時代に中国から伝わってきたという説があります。その中身としては、秋は収穫の季節、ということで、収穫への感謝のお祭りです。ですから米を粉にして丸めて作る団子をお供えするのです。丸めるのはもちろん月に見立てているのです。
ではいくつお供えしたらいいのでしょうか? いろんな考えがあるようですが、ひとつは「十五夜」にちなんで15個という考え。1年の満月の回数に合わせて12個あるいは13個(閏月がある年)とする考え。
きちんとしたらそれらの数になるでしょうが、実際は、後で食べることを考えると、家族の人数などに左右される気がします。一人暮らしで月見団子を15個供えたら、後が大変です。収穫への感謝なのに、食べきれずに捨てるのも、なんだか本末転倒です。我が家では家族で食べきれる数の団子を供えています。
十五夜は、芋類をお供えすることもあります。「芋名月」という別名をお聞きになったことがあるかもしれませんが、ここからきています。これもやはり穀物の収穫への感謝の表れですね。
ススキは神様を招く依り代(よりしろ)です。そこに神様が来てくださるのですが、本来は「稲穂」です。でも、収穫が終わった後には稲穂はありませんから、ススキで代用したということのようです(今なら稲穂はまだ田んぼにありますが)。
昨今の住宅事情ではなかなかきちんとしたお月見をするのは大変かもしれませんが、ちょっと心配りをして月を楽しむのもいいのではないでしょうか。
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