ただ洗うだけじゃダメ。野菜の農薬を落とす超簡単な3つの方法

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体のためを思って食べる野菜に、ときには遺伝子異常を引き起こすとまで言われる農薬が残っていたら元も子もないですよね。無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では、現役板前のgatugatu佐藤さんが「簡単に農薬を落す方法」とともに、さっぱり美味しい酢の物のレシピを紹介しています。

胡麻まみれの彩りジャコ、胡瓜、玉子の土佐酢和え

gatugatu佐藤です。今回は、「超簡単な農薬を落とす方法」を伝授します。初っ端から、少し怖い話しですが……世界第2位なんです。「何がですか?」っていいますと「日本の農薬の使用量が」です。とはいっても単位面積あたりの農薬使用量が多いのですね。大雑把にいうと日本は狭い国なのでどうしても多く使っている数字が出てしまうわけです。が、「農薬」を使っていることには変わりなく、あなたも「農薬は危険」という概念をお持ちかもしれません。もし、残留農薬の影響が出た場合の症状は、 息苦しくなったり、喉がカラカラに渇いたり、めまいがしたり、目が充血、痛みが出たり、皮膚がかぶれたり、吐き気や嘔吐、熱やだるさなども出ます。また、DNA、遺伝子そのものが損傷を受ける危険性もあるとされています。

ここでは長くなるので省略しますがたくさんの種類の農薬がある中で「ネオニコチノイド系の農薬」というのがあります。これ、ヨーロッパでは「子どもの脳の発達に障害が出る可能性がある」として強く禁止しています。でもこれ、日本では未だに許可OKで、どこかで使われているようで……。

が、安心して下さい。農薬はある程度除去できます。しかも、簡単な方法で……。「ある程度」なので除去率は100%ではないですが、例えば、濃度1%の塩水で洗えば、80%くらいは除去できると言われています。が、「1%濃度の塩水」いちいち細かく測って作るの面倒ですよね? そこで、おすすめは、この3つの方法。

1.塩もみする。

説明するまでもないですが、切った野菜に塩をふり、もみ込んだ後、流水で洗う方法です(塩辛くならない程度の塩の量でOK)。野菜の表面に塩をまぶし、まな板にゴリゴリこすり付ける「板ずり」という方法もあります。

2.流水によくさらす。

ポイントは「流水「。溜めた水に浸けたのでは溶け出た農薬を再度吸ってしまうからです。「流す」わけですね。

3.酢水に浸ける。

水1に対し酢1の割合で合わせた酢水に漬け込みます。これも効果的です。また、皮のある野菜はタワシやスポンジでこすり洗いすれば(流水)30%~80%除去可能です。キャベツや白才、レタスなどは一番外側の葉を捨てるという方法で大まかに除去できます。

あとは「ゆでこぼし」。湯がいて農薬を出す方法ですね。これらの方法というのは、昔からある野菜の「下ごしらえ」の方法であって別に新しいことではないんです。簡単なこと。いつもやっていそうなことである程度は農薬を除去できるということですね。

で、今回のおすすめ料理は、農薬除去法「塩もみ」で、簡単酢の物です。「胡麻まみれの彩りジャコ胡瓜玉子の土佐酢和へ」。塩もみした胡瓜とジャコと玉子をカツオで風味をつけた「三杯酢」で合えたの酢のものです。わかめと胡瓜とちりめんジャコの組み合わせはよく聞くと思いますが、玉子を合わせることで彩りを良くしてあります。全体の自然な甘味も増しますね。

農薬しっかり抜いて作る酢の物簡単レシピはこの先です!

レシピ

【材料】
胡瓜……1本(100g)
ちりめんジャコ……20g
卵(M玉)……1個
塩……小さじ1/2杯(約3g)
胡麻……大さじ1杯
『土佐酢(三杯酢)』……30cc〜40cc(大さじ2杯~3杯)
(『土佐酢(三杯酢)』の作り方は⇒こちら

 

1.先に、いり玉子を作って冷まします。

熱い酢の物になってしまうので……。ボウルに卵1個を割り入れ白身が見えなくなる程度まで菜箸で混ぜます。

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2.フライパンを熱し卵を流し込んだらすぐに素早く混ぜ始め焼きます。

できれば油を入れずにいり玉子にします。

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3.菜箸で玉子を軽く叩いて細かくするイメージです。

全部細かい固まりになったら火を止め器などに移しかえ自然に冷まします(扇風機に当てれば早く冷めます)。

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4.胡瓜は、両端を少し切り落とし薄く輪切りにします(小口切り)。

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5.胡瓜を「塩もみ」します。

胡瓜をザルかボウルに入れ、小さじ1/2杯の塩をまぶします。均等に塩が胡瓜に付くように混ぜて、しなってきたら軽く揉みます。このまま5分ほど放置します。

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6.5分後、流水で軽く揉み洗いします。

一つ食べてみて塩辛い場合はもう少し洗って下さい、完全に塩を抜く必要はないです。

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7.洗えたら、キッチンペーパーもしくは綺麗な布巾で包んで少し強めにしぼり水分をぬきます。

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8.ボウルにしぼった胡瓜、ちりめんジャコ、冷ましたいり玉子、白胡麻を入れます。

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9.「土佐酢」をぶち込んでザックリ混ぜます。

酸味がきつい方が好みの場合は多めに入れて下さい。

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10.器に小高く盛って、さらに白胡麻を上にぶっかけて完成です!

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色合い綺麗ですぐに作れる簡単「酢の物」です。是非! マスターしておいて下さい。

胡瓜、じゃこ、玉子、土佐酢があれば、いつでも作れます。まずは、「土佐酢」を作っておいて下さい。全ての酢の物に応用できる「万能三杯酢」です。1ヶ月日持ちするので多めに作り置きしてもOK!

作り方はこちら→「万能型濃厚かつおフレーバーの『三杯酢』」

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