「どうして胃酸は人間の胃を溶かさないのか」の答えが神秘的

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私たちが口にしたものを消化してくれる胃液。その胃液はなぜ自らの胃を消化しないのでしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』がその謎に迫ります。

なぜ胃は消化されないの?

食べ物が『身』につくまで」では、たんぱく質の消化・吸収についてお話ししました。たんぱく質の消化は、最初に胃の胃酸で大きく分解されて、そのあと消化酵素のペプシンで細かくされていく…という話でした。

胃液は胃酸と消化酵素が混ざった液体ですが、非常に強力な酸としての作用があるのは間違いありません。

ところで、みなさんは焼肉屋さんで、ミノ、ハチノスやセンマイと呼ばれる部位を食べたことはありませんか? それらは牛の胃です。牛の胃は4つあって、それぞれに名前が違うのですが、いずれにしろ、私たちは牛の胃を食べてちゃんと消化し吸収しています

牛の胃も人の胃も、同じたんぱく質でできていますが、なぜ牛の胃は消化できて、自分の胃は消化してしまわないのでしょうか?

胃液が出てくる口を胃腺と言いますが、この近辺は,胃腺以外にもアルカリ性の粘液が出ています。アルカリ性ですから、胃酸が中和されて胃の表面付近では中性になっている、ということになります。これだと、胃そのものを消化することはなさそうです。

とは言え、直接胃酸が出てくるところはやはりその強烈な酸にさらされているのは間違いないわけで、やっぱり「なぜそこは消化されないの?」という疑問はつきません。

現時点では「まだ全容は解明されていない」ということのようです。

いやいやなかなか奥深いのが消化のメカニズムですね。

image by: Shutterstock

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