出典は、最近読んだこの本です。日本を代表するお魚博士、さかなクンの自叙伝。小中学生の頃の話は教育理論としても参考になります。

『さかなクンの一魚一会』(さかなクン 著/講談社)
小中学生の教育は「他の子のように伸びないといけない」「他の子のように勉強していかないといけない」という教育のやり方です。それは、小中学校の先生や教育委員会の方々が、別にビジネスの世界に飛び出したわけでもなくみんなそういう勉強をしてきたからで、その教育こそが一番だ、と信じて疑いません。
でも、子どもの最大の勉強材料は「夢中」です。勉強をすることに対しては夢中になれなくても、夢中になることがあれば、勉強をするのです。
その夢中になる環境を守ってあげられるのは誰か。
学校の先生がみんなと同じ教育をしたがるなら、夢中の大切さを教え、夢中を止めない環境を作れるのは、親や家族です。社会に出たら、それは会社の経営者や上司の役目かもしれません。
確かに、一般的な仕事は苦手そうだけれども、「でも彼は、これにはやたら夢中だよな」というところに気づき、伸ばしてあげる。その夢中から能力が爆発して、自社の中に新しい事業が生まれるほどのパワーに育っていくかもしれません。
「夢中」を止めない。とことん夢中になってもらう。それが、「教育」や「育成」のもっとも手っ取り早い方法と言えるのではないでしょうか。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 自分の子ども、甥や姪、部下、後輩など自分が何かを教える相手が「夢中」になっているものをノートに書く。
- その「夢中」を時間を忘れてとことんやらせてあげるような日を作るとしたら、自分は何をしてあげられるか。ノートにまとめて、必ず近日中にやってあげる。
image by: Shutterstock









