「冬至は日の出が一番遅く、日の入りが最も早い」は勘違い?

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1年のうち、最も昼の時間が短い「冬至」。今年は12月21日でしたが皆さん、柚子湯に入られたりしたでしょうか。さて、この「昼の時間が最も短い」冬至が、「日の出が最も遅く、日の入りが最も早い日」というわけではない、という事実をご存知でしたか? 無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』で詳しく解説されています。

日の出、日の入りの時刻

12月21日は冬至でした。1年のうちで昼の時間が最も短い日なのですが、日の出が遅く、日の入りが早い、というわけではありません。

大阪を例に、2016年12月21日の日の出、日の入りの時刻を見てみますと,

  • 日の出:7:01
  • 日の入り:16:51

となっています。日の出の一番遅いのは、2016年ですと、1月5日から1月12日までの7時6分です。日の入りの早いのは11月30日から12月9日までの16時47分でした。

日の出から日の入りまでの時間が最も短い」のが冬至で、日の出の最も遅い日、日の入りの最も早い日、というのは別にあるのがわかりますね。

日の出はまだしばらく遅いのですが、日の入り自体は12月の初旬から徐々に遅くなっています。

母親に昔、教わったことわざに

「冬至十日経てば阿保でもわかる」

というのがありました。

ちなみに21日から十日後だと大晦日。大晦日の大阪の日の入り時刻は16時57分。6分ほど遅くなるのですが、2週間も経てば10分遅くなります

それだけ遅くなると「あ、日が長くなったな」と誰でも感じるようになる、という意味のことわざです。「阿保」という言葉が直接的すぎることわざですが、わかりやすいですね。

冬至は陰の極み。これから少しずつ陽の勢力が伸びてきます。冬の一番の寒さはこれからですが、でも、実はじわじわと春の訪れの準備が進んでいるのです。

これからの寒さ、そういう気持ちで乗り切りたいものです。

image by: Shutterstock

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