本当にバカバカしい「レジ袋の追放運動」武田教授がその矛盾を解説

 

3) 毒物のリサイクル

分別リサイクルが始まらない前、市役所は一括してゴミを集め、焼却していました。そうすると焼却炉の上から有毒なガスが発生し、灰の中にはこれも毒物が含まれます。それはもともと工業製品の中に鉛(ガラスなど)、水銀(蛍光灯など)、ヒ素(電子回路など)が含まれているからで、それをあらかじめ分別しておくことはできません。製品の中に溶け込んでいるからです。

そこで、煙突から出す前に有毒なガスを除き、灰の中に含まれる毒物は貯蔵所で除いたり、排出を止めたりしていました。

ところが、分別・リサイクルが始まると、主婦は分別するといってもその中にある毒物を除くことができませんので、毒物が原料としてリサイクルした製品の中に入ります。たとえば、紙のリサイクルをすると新品の紙よりもリサイクルした紙の方が若干、「色」がついていますが、これは着色する成分を完全に除くことができないことを示しています。色も毒物も除きにくい化合物ですから、リサイクル品というのは次第に毒物で汚染されていきます。

著者が2000年頃に計算してみると、家庭にある物を分別リサイクルする場合、毒物が増えないようにするための限界は8%でそれ以上リサイクルすると次第に汚染が蓄積する事がわかりました。

ものを「循環する」ためには、人間の体にも腎臓などがあるように「有害なものを定期的に除去する」というシステムが必要ですが、現在のリサイクルシステムにはそれがありません。でも、この問題は逆転ホームランがあり、「現実には分別はしていても、リサイクルはせずにそのまま焼却しているので有害物質は蓄積しないという皮肉な状態にあります。

いずれにしても、レジ袋追放有料ゴミ袋リサイクルなどをしていると、私たちの子供はとても困ることになるでしょう。

image by: Shutterstock.com

 

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東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。

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