本当にバカバカしい「レジ袋の追放運動」武田教授がその矛盾を解説

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ゴミの分別・リサイクルについて異を唱えてきたメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者である、中部大学の武田教授。今までの記事では、リサイクルやゴミの分別による弊害や、メディアが伝えてきた嘘について暴露してきましたが、今回は最近有料化されつつあるレジ袋や、ゴミを捨てるために有料のゴミ袋を買うという矛盾について持論を展開しています。

家庭で有効活用できる「レジ袋」を削減する必要はあるのか?

分別やリサイクルはそれが科学的にも合理性がなく道徳的倫理的にも最低なシステムですから、それに伴って周辺にも悪影響を及ぼしています。つまり、「不道徳なことをすると、それが周辺に影響を及ぼす」という原理を示しておきたいと思います。

1) レジ袋の追放運動

およそ多くある環境運動の中でも、表現は悪いのですが「アホの部類に入るものの一つが「レジ袋の追放」です。これほど科学を無視し、現実から遠ざかった事をすると、その影響は単に環境を汚すばかりではなく、科学の発展を阻害し子供たちにも悪い影響があるでしょう。

レジ袋は石油から作る「ポリエチレン」というものでできています。石油というのは動物の死骸が腐敗したものですから、決して「人間の生活に都合の良いように作られたもの」ではありません。人間が欲しいと思う材料(たとえばエコバッグの材料になるポリエステル)と比べてポリエチレンは大量にできてしまいます。だから、ポリエチレンでできたレジ袋をできるだけ使うようにしてポリエステルを節約することが環境的には大切です。

かなり前のことですが、著者の説明を聞いたある主婦が、「一頭の牛から霜降りはあまりとれないけれど、細切れはとれるようなものね」と言いましたが、まさにその通りです。

石油からポリエチレンとかポリエステル(ペット)などを採る産業を石油化学と言いますが、石油化学は、これまでなんとか「あまり皆が欲しくないものの用途をなんとか作る」のに腐心してきました。その代表格がポリエチレンのレジ袋、ポリプロピレンで作る自動車のバンパーなどです。つまりレジ袋や自動車のバンパーは石油を有効に使い資源を大切にすることができる代表的な製品」であり、それに対して買い物袋などは貴重なポリエステルを使うので、「できるだけ使わないようにする」のが科学の合理性のある使い方です。

また、レジ袋は万引きの予防になるほか、数回使えば破れたりするぐらい薄いので石油をあまり消費せずにすみ、さらに家庭では子供に何かを持たせたり、汚いものをくるんだり、ゴミを出したりするのに役立っていました。つまり、「資源を繰り返し使えるという意味でも最優等生だったのです。

「わたし、科学は知りません。産業も資源も知りません。ただ、感覚的に目の前のものが憎らしいだけです」という理由で立派な大人がレジ袋の追放を言っているのを聞いて、哀しい気持ちになります。

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