考えてもしょうがないことは考えない
「考えてもしょうがないことは考えない」というレッスンがありましたね。
「有効な思考、無効な思考」です。
仕事で具体的に何をするか、何に力を入れるかを決め、行動に移す段階に至ったら、「お金がほしい」は無効な思考です。
なぜなら、「お金がほしい」という思考あるいは思念は、結果的にお金が入ってくるためのいずれの要素にとっても、なにひとつプラスに働かないからです。
スタートは「お金がほしい」であっても、プロセスのある段階から先は「お金がほしい」という感情はむしろ「思考の無駄遣い」「脳の疲労」にしかなりません。
空手家の「勝ちたいと思う気持ちすら雑念(ノイズ)」と同じですね。
勝ちたいなら、勝つのにプラスになる要素を強化し、負ける要因を排除していく必要がある。
たとえば、上段回し蹴りのスピードを1割アップ、下段回し蹴りの体重の乗せ具合を改善することによって、勝利が確実になると分かったら、もう「勝ちたい」という思いは要らない。
上段回し蹴りのスピードと、下段回し蹴りの重さの改善のみを考え、一点集中で練習する。
この2つが強烈にレベルアップすれば、結果として勝利が手に入る。
当然の結果として。
「勝ちたい」は、勝利にとってプラスにならないのだから、「考えてもしょうがないこと」です。
ここをあなたには「そんなの当たり前」レベルまで理解してほしい。
お金は「有効な行動をしていれば」「当然の結果として」やってくるものであって、お金をいつも意識して目指そうとしてもうまくいきません。
脳は思考や感情に膨大なエネルギーを浪費してしまうので、「無効な思考」は失敗のもとです。
そして、「無効な思考」の中には、「お金がほしい」も含まれているのです。
これが「お金はあとからついてくる」のメカニズムです。
どんな順序で何を考え、何をするかが大事。
「お金はあとからついてくる」の前に、「有効な思考のみに集中すれば」という条件節が付いているのでした。
次回はさらに具体的にお話しするので、まずはここまで理解して、あなたの中にしっかり入れておいてください。
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