それらを考えると、東京という都市は日本の中でも特殊な地域です。日本らしさを探そうと思ったら、東京の中だけで考えると無理です。そして、逆に地方のほうが、「本当の日本らしさはここにありますよ」と言うことができます。
地方の人たちは東京や大阪を見て、「自分たちは日本の中でも遅れている」と感じてしまいがちです。だから、東京や大阪は日本ではなく、自分たちこそが日本らしさなのだ、ということを知らなければなりません。「本物の日本を教えてあげよう」という意識を、地方人こそ持たなければなりません。
そして、東京の人たちは、新商品や企画の中で「日本らしさ」ということが必要になってくるとしたら、積極的に地方へ足を運ぶ必要があります。東京にある情報だけを見ても、絶対に分かりません。
例えば、東京にある各県のアンテナショップに何度足を運んでも、それは東京用の店や商品であり、決して地方らしさを反映してはいません。地方をどれだけ訪れ、地方をどれだけ見たかで、「日本を語れる」ようになるのです。
地方出身の私は今、東京に住んでいるのですが、個人的には東京よりも地方が好きなので、いずれは地方に住むと思います。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 外国の国を5つ、ノートに列挙して、それぞれの国でイメージするものを4つずつ、併記していく。
- それらの20個のものは、日本に置き換えてみると日本の何に当たるのか、考えてみる。
- その中の東京以外のものを全部確認し、「東京以外の日本らしいもの」をまとめる。
image by: ESB Professional / Shutterstock, Inc.
ページ: 1 2