【北朝鮮】金正男氏暗殺の背景を新聞各紙はどう報じたか

 

正男人脈は既に一掃

【毎日】は1面左肩に基本的な事実、3面に解説記事「クローズアップ」とQ&Aの「なるほドリ」、そして9面国際面と社会面にも関連記事。見出しを抜き出す。

(1面)

正男氏殺害 女逮捕
関与疑い ベトナム旅券所持

(3面)

謎深まる金正男氏殺害
北朝鮮、5年前から計画
体制転覆の危険 除去か
北朝鮮工作員 何をしているの?(なるほドリ)

(9面)

南北対話に冷や水
韓国 広がる衝撃
多くは謎のまま
工作・情報機関による暗殺
正恩氏の指示か
亡命高官ら萎縮

(31面)

日本政府 情報収集
正男氏殺害 偽造パスポート懸念

uttiiの眼

《毎日》の見方は、3面記事に現れている。12年に金正恩体制が始動してすぐに、中国が新体制を不安視し、もしも体制が混乱したら、その時は正男氏を担ぎ張成沢氏と組ませたいと考えているとの情報が入ったという。対抗して、正恩氏は早い時期から正男氏の人脈と資金源を摘発・除去するよう命じ、その過程で「共和国内の(正男氏)人脈を一網打尽にした」といい、その任務を担当した保衛部は表彰までされたのだという。そして、「除去の対象として最後に残ったのが正男氏本人」(北朝鮮指導部に近い関係者?)だったということになる。

中朝関係をきっかけにした、北朝鮮内部の権力闘争と粛清の最終段階での出来事、という理解のようだ。

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