海の底に広がる「美術館」が不気味なほど神秘的

2017.02.22
 

海底に沈める作業は大掛かり!

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今回行った取材によると、アートを学ぶ傍ら、ダイビングのインストラクターでもあった製作者Taylor氏は、自身の大好きなもの、つまり「海」と「アート」を統合させたプロジェクトを実現したかったのだそうです。

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水中に沈めた作品たちは幻想的

3年以上の年月をかけ、多くの人々が関わる一大プロジェクトであるゆえ、実現には効率的なマネジメントを行ったり、様々な協力体制が必要だと言います。

特に巨大な作品についてはインフラ面を含め、その取り扱いに大変な神経を要するそうです。

なにせ労力を注ぎ込んで製作した作品を、未知なる海底へ沈める訳ですから、そこには想像を絶する苦労が伴うのでしょうね。

 

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船の上から、クレーンで降ろしていく様子

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クレーンを使って、作品を海中に沈めていく

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ダイバーも参戦

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ダイバーが一体ごとに設置していく様子

 

環境に優しいコンクリートを使用して造られる彼の作品は、私たち人間の日常の一コマを表現しながらも、海底に潜む問題に目を向けそれと向き合うことの脅威について、人々にもっと知ってほしいという強い思いがあるそうです。

酸素ボンベなしでは観覧できない海底のミュージアム

きっと同じ作品でも、地上で観るものとは全く別物のように感じられそうです。

海の生物たちと一緒に作品の数々を眺め、一体何を感じるのか、一度体感してみたいものですね。

 

海底ミュージアムが出来上がっていく様子はこちらの動画でもチェックしてみてください!

 

Museo Atlantico 公式サイト

 

画像提供:Museo Atlantico

取材・文/貞賀 三奈美

 

 

 

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