「◯◯にこだわってます」がちっとも差別化にならない明確な理由

 

その1つが、「○○はしません」というものを明確に打ち出すことです。「○○にこだわっています」ではなく、「これはうちは絶対にやりません」という意志の強さの方が、はるかに伝わります。

つまり、こだわりを通すために「これはやらない」「これはしない」という意志を示し、そのことをお客さんと約束するのです。このことによって、商品、サービスの提供者側は逃げ道を完全に封鎖できます。「ちょっとくらいなら…」ということが起きません。

なので、当然、ぶれることがありません。むしろ、サービスや商品の質を維持、向上させることもできます。総じて、自店のこだわりを真っ向から守りとおすことができます。それが「こだわり」を伝えることになるのです。そうしてはじめて、そのこだわりをちゃんと理解してくれるお客さんがやってきてくれるのです。

たとえば

  • 「無添加にこだわっています」ではなくて「科学調味料は一切使用していません」
  • 「1つ1つ手作りにこだわっています」ではなくて「大量生産していません」
  • 「マンツーマンにの指導にこだわっています」ではなくて「セミナーはしません。」
  • 「当店はお客様お1人、お1人にあったサービス提供にこだわっています」ではなくて、「当店ではお客様にサービスを押し付けることはありません」

など、○○はしません。と約束するのです。そういったものを打ち出すとお客さんは「なぜ○○しないの?」と感じます。その上で「うちは○○にこだわっているからです」と理由をお伝えするのです。

これが、こだわりを伝えるということです。

「○○にこだわっています」ではなく「○○はしません」「○○はやりません」です。こだわってます、と伝えるときには、○○しない理由として伝えることです。

貴店では、どのようなこだわりがありますか? そして、それをお客さんに伝えるとき、○○はしません、その理由は○○だからです、と、言い換えることができますか?

■今日のまとめ

『「○○にこだわってます。」ではこだわりは伝わらない。』

  • 自店の持つこだわりを列挙してみる。
  • 書き出したこだわりを守るためにしてはいけないことを書き出す。
  • 上記2点からお客さんへ「○○しない」宣言をする。

image by: Shutterstock.com

 

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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