鴻池事務所は接触25回に及ぶ
【東京】は1面トップに3面の解説的な記事、6面に参院予算委の論戦ポイント。まずは見出しから。
(1面)
- 森友学園と国
- 鴻池氏側が仲介
- 陳情記録 用地交渉 接触25回
- 秘書「要望伝えただけ」
(3面)
- 「商品券渡そうとした」
- 鴻池氏への紙包み
- 森友側代理人「お見舞い」
- 国有地取得 検査院が調査着手
- 書類保管 適切かも検査
- 小学校認可先送り示唆
- 大阪府教育長 今月下旬に見解
- 陳情報告書 主な内容
- 籠池理事長 高すぎる。何とか働きかけてほしい
- 近畿財務局 埋設物の撤去予算は今後話し合います
- 昭恵氏スタッフ公務員5人
uttiiの眼
各紙、同じ「陳情記録」を入手して記事にしているわけだが、《東京》は、「鴻池氏の神戸事務所が籠池氏や国側と接触した回数は記録上、2年7カ月に25回」としている。他紙が数え上げたものよりかなり多くなっているのは、もちろん、鴻池事務所と国側との接触をカウントに加えているからだが、その意味は、この事件を鴻池議員の神戸事務所を中心に見るという意味合いがありそうだ。まだ形は見えないが、鴻池事務所の関西エリアでの活動全体を見渡した上で、この森友学園の土地取得に関わる事件を位置付ける観点があり得るのかもしれない。
1面記事に、「鴻池氏は麻生太郎副総理兼財務相の側近で、自民党内の麻生派に所属。麻生政権で官房副長官も務めた」となっていて、わずか4行の中に「麻生」が3回も出てくる。国会の場で、麻生氏にこの問題で何かを問い質すタイミングがやってくるのかどうか。
3面記事には「陳情報告書」の主な内容がかなりの紙幅を使って列挙されている。
あとがき
以上、いかがでしたでしょうか。
籠池理事長が小学校設置で協力を求めていた府議は、おおさか維新の会の府議だったという情報が出てきました。また、安倍昭恵氏が講演で塚本幼稚園を訪れた時には、夫人のサポート役の職員1人が同行していたとの事実が出てきているようです。私的に付いていっただけで、公費は支出していないなどと苦しい言い訳をしているようですが、その「公的な随伴」の実態はいずれ明らかになるでしょう。色々な事実が出てきているなか、なんといっても籠池氏の参考人乃至証人としての喚問が必要ですね。この問題、もう、それなしでは済まされません。
ということで今週はここまで。すっかり森友ウィークになってしまいました。来週はどんなことになるか…。
image by: GOOGLE MAPS (yamane niudou)