USJから学ぶべきことは何か?
USJの好調の背後にあるのは、リピート層をしっかりと狙っている点。年間パスポートの価格設定に現れているが、一度でも来てくれたお客様に、再来店を促すことは、新規顧客を取ることよりも、広告宣伝費や販促費などにかけるマーケティングコストがかからない。「うちの会社はこんな会社ですよ」と教える必要がないからだ。
次に、価格設定を客観的に、数学的なアプローチを入れて、設定している点。また、その順序が大事だと、元USJのCMOだった森本氏が、HBRの記事で言っている。消費者は価格に敏感なので、価格を値上げしてからではなく、ハリーポッターなどで、TDRに対するUSJのプリファランス(相対的な好感度)をあげてから、値上げをしているのだ。
これらにより、最終的なブランド資産である顧客ロイヤルティがあがり、来園頻度と、心理的な忠誠心が上がる。
成功の背景には、マーケティングのメカニズムがある、という点がUSJにも言えるのだ。
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