これでもいじめは隠蔽される。探偵が暴露した、学校のウソ報告書

2017.06.14
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私の手元には、この 小学校で行われた各種話し合いや私も参加した保護者と学校との話し合いの議事録などがある。

東京都教育委員会では、いじめ問題についても有識者を指名して作る「学校サポートチーム」を推進しており、類もれず、この小学校でもサポートチームによる話し合いが平成28年12月2日に行われている。

主な議題は、 平成27年11月10日の件が「重大事態」に当たるかということが話し合われている が、私はこの議題に大きな疑念を持つ。

賢明な読者の皆さんも同じことを感じていると思う。そもそもサポートチームが議題として話し合うには、 時間が経過し過ぎている。 また、この議題は、いじめについての「重大事態」であり、教職員の犯行の可能性が完全に否定できない状況下においては、 これ自体を「いじめ」と捉えて良いのかという大前提についての崩壊があると言わざるを得ないのだ。

いじめに関する法令や各教育委員会発行の方針などからしても、重大事態とは、主に「不登校」となっているとか「財物を取られた。」などの状態から判断しようとするが、このケースのように、女児は学校も教員との対応にも強いストレスを感じながら、一種の睡眠障害などもあったけれど、家族のサポートとズタボロになった心でも自分に鞭打って登校を続けた場合は、わかりやすい「不登校」までにはなっていないから、 重大事態とするかは、学校長などの判断となる。

学校長は女児との面談を途中で打ち切ったり、積極的な語りかけなどはしておらず、「私には解消できない。」と言ってしまっているから、これを自らの決断として「重大事態」とはしないであろう。

サポートチームは、教育委員会の指導主事や人権擁護員、警察職員、住区の議員、民生児童員などが並ぶが、そもそもこの問題について正確な情報を学校側から提供を受けたとは評価できない。

なぜなら、この議事録では、 保護者は教職員がやったと思っているが、本人がやったとも言えるではないか と書いてある。また、 いじめ認定がされたと言える他の事案についてを「友人とのトラブル」と表示 し、暗に「いじめ」ではないと示唆している。

一方、サポートチームの委員の中には、「両親に問題があるのではないか?」と発言していることから、その前提として、被害女児本人の自作自演であることにしている。

もちろん、委員の中には、いじめ方でいうところの重大事態の定義には沿わないが重大な事件であることは間違いないのだから、対応すべきだと言う意見もある。しかし、議事録 中途からの主題は、リスクマネジメントであり、この件で学校などが訴えられた場合の訴訟リスクについてが盛んに話し合われた。 そして、刑法に触れなければ、訴訟というものはないと言う委員の言及があり、そうしたリスクを学校サポートチームは回避できるように意見を出すともある。

なんとも情けない限りだ

これでは、校長サポートチームであり、学校を構成する教員や児童、保護者などをサポートするチームという第三者性を著しく欠いているし、結果、これを開いた校長は、自らの保身を守るために一見専門性があるようなサポート委員に助けを求めたに過ぎない。

そもそも、刑法外においても、民事でいえば不法行為、行政と考えればいわゆる不作為による問題は十分訴訟のリスクがある。これについては弁護士さんらの分野だが、私ようなものでも十分理解できるものである。

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