高級感なら明朝体、手ごろ感ならゴシック体。ウソのようなフォントの法則

 

では、どんな時にゴシック体を使うか? どんな時に明朝体を使うか? その原則を書いてみますね。

【ゴシック体】

  • カジュアル
  • 大衆的・安価、手ごろ感
  • どちらかと言うと若いか?(活動的、動きがあるため)
  • 視認性が良いので標識等のサイン系に使用される。
  • キャンペーン等ほとんどゴシック系

【明朝体】

  • フォーマル(かしこまっている)
  • 高級感・プレミアム
  • どちらかと言うと年配層か(落ち着いている、お金を持っている)
  • 視認性は少し落ちるので街の標識等のサイン系でまず使われない。(駅名などに明朝体はまずない)
  • 装飾的

こんな風に分けられます。もちろんこれは僕が勝手に分類したものですし、個々のケースで違ってくるでしょう。

キャンペーンのキャッチコピーで明朝体を使用することもあるでしょう。しかし多分そういう時でも、「三越創業50週年記念キャンペーン」とか、何かかしこまったテーマでのプレミアム感あふれる企画だったり^^何かそれなりの理由があるはずです。

また、キャンペーンポスターのデザインでどうしても明朝体のほうがこのデザインにしっくりくる、美しくまとまる、ということもないとはいえません。

最後は感性が決める! という側面もデザインにはありますから。

それでもこの原則はきちんと意識して知っておくと良いです。「あまり原則(型)に絞られると自由なデザインが出来ない」という人もいますが、型を知らなければ型を壊すこともできないというのも真実です。

感性の赴くままだけでデザインをして、たまたま良い物が出来たとしても再現出来ないのであれば、プロとは言えません(再現性ってとっても大事です)。

話をゴシック体・明朝体に戻しますね。もう一度、ゴシック体・明朝体を使うときの、原則を振り返ってみましょう。

【ゴシック体】

  • カジュアル
  • 大衆的・安価、手ごろ感
  • どちらかと言うと若いか?(活動的、動きがあるため)
  • 視認性が良いので標識等のサイン系に使用される。
  • キャンペーン等ほとんどゴシック系

【明朝体】

  • フォーマル(かしこまっている)
  • 高級感・プレミアム
  • どちらかと言うと年配層か(落ち着いている、お金を持っている)
  • 視認性は少し落ちるので街の標識等のサイン系でまず使われない。(駅名などに明朝体はまずない)
  • 装飾的

これらを実際のデザインを見ながら理解してもらいたいと思い幾つかの例を書かせてもらいます。

ビールや発泡酒の広告を元に説明させてもらいますね。例えば、プレミアム系のビールがそれぞれビール会社から発売されていますが、各会社のサイトを見てもらえばわかる通り、全て明朝体がメインの書体で使われています。

高級感を出そうとする時には、まず明朝体が使われるケースが多いです。

プレミアム・モルツ(サントリービール)

1

ドライ・プレミアム(アサヒビール)

2

一番搾りプレミアム(キリンビール)

3

ほとんど全て明朝体を使い、プレミアム感・高級感を表しています。

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