稲田防衛大臣が会見で致命的ミス。謝罪のプロが指摘したNGワード

2017.07.06
 

3.リーダーとは何か

指揮官とは、言葉一つで兵士を戦地に送り出さなければならないとてつもない重職です。生命を賭して戦う兵士に対し、言葉一つとっても命がけで考え、発するだけの認識を防衛大臣として持っているのでしょうか。

海軍大臣を解任されたものの、戦争勝利への意欲を捨てなかったチャーチルはその後落選など失意の経験を経て、ナチドイツへの宥和政策で劣勢のチェンバレン内閣で海軍大臣に返り咲きます。チェンバレンの後を継いで首相となったチャーチルは、ヒトラーとの闘い「バトル・オブ・ブリテン」に勝利します。ヨーロッパをナポレオン以来で制圧した圧倒的勝利者のヒトラーに対し、決して引かない姿勢を維持し、ついに勝ったのです。

有名な「人類の闘争の場において、このように多数の人間(イギリス国民など)が、このような大きな恩恵を、 このような少数の人間(パイロットたち)によって 受けたことは、いまだかつて無かった」という勝利演説に、イギリス市民も軍人もどれほど心躍らせたことでしょう。

4.荒れ狂う相手をおさめる手はある?

「誤解」は絶対に謝罪で使うべき単語ではありません。事態を悪化させることはあっても、収集することには絶対につながりません。ではどんな言葉で言い訳すれば良いでしょう?

まず「おさめよう」という目標を考え直すことが重要です。おさまらないものをどうやって頑張っても無駄です。

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増沢隆太

増沢隆太

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「謝罪のプロ」として著名人記者会見のたびにテレビ、ラジオ、新聞でコメントしまくるコミュニケーションのプロ。ロンドン大学大学院では戦争研究を行い、帰国後外資系企業数社でブランドマーケティングを担当した。その後、人事コンサル会社勤務を最後に独立し、人事・経営コンサルタントとして活躍。現在は講演、企業研修、大学生向け講座などで全国を回るほか、東京工業大学の特任教授も務めた。

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