サラリーマンの最も良いところは、有休休暇をもらえる事でもなく、退職金をもらえる事でもなく、クレジットカードが簡単に作れる事でもなく、給料日に確実におカネが振り込まれることでもなく(これ全部非常に大きなメリットなんですけどね)、
● どんなに失敗をしてもクビになる以上の悪い事が起こらない
というところなんですよ。つまり、会社を辞める覚悟さえあれば、どんなにムチャなことでも、どんなに突飛なことでもなんでも出来ちゃうんです。
この覚悟を持ったサラリーマンはこの世で無敵なんじゃありませんかねぇ。
会社って(特に日系企業は)、
- 文句があるなら出世のラインから外すぞ
- 僻地に飛ばすぞ
- 給料を減らすぞ
- 追い出し部屋に回すぞ
- つまらない仕事をやらせるぞ
みたいな、所謂人事権を乱用することをちらつかせて社員に言うことを聞かせようとするワケですよ。ところが当の本人が、
● ガマン出来なくなったら辞めれば良いや
と覚悟していたら、脅しが脅しにならなくなるんですね。日本的意味不明な慣習の多くが、例えば
- 忘年会や社員旅行に強制的に参加させられるとか
- 単身赴任させられるとか
- サービス残業をさせられるとか
- プライベートの時間と仕事の時間がグチャグチャになるとか
- セクハラ、パワハラをされるとか
が未だに根絶されないどころか、そんなのある程度仕方がないよね、と思ってしまう原因のひとつに、
■ 会社にしがみつかなきゃ生きられない
って考えている人がたくさんいるからじゃないですかね。お願いします何でも言うことを聞きますから、クビにだけはしないで下さい、って思っている(思わされている)からこういう脅しが通用しちゃうんです。その中で、
● オレはいつクビになっても良いもんね~
と考えている人がいたら、そりゃ強いですよ。そしてその覚悟があるのなら、会社の因習とか、空気を読めとか、不文律とかを全部無視して、思いっきりやりたいように仕事が出来るじゃありませんか。そしてそれで失敗しても最悪クビになるだけなんですから。そうなったら次の会社を探せば良いだけですよ。
何に怯えているのか分かりませんけど、意に沿わないムチャな命令をガマンして耐えていたら胃がんになりますよ。バシッと覚悟を決めて、自由に振る舞うという生き方もステキだと思うんですけどね。
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