ウサギとカメの話を信じるな。仕事でライバルに勝つ真の方法

tanihara20170724
 

「コツコツ地道に努力するのが大切」との教訓が込められているという「ウサギとカメ」。しかし、殊にビジネスの場においてこの童話はほとんど役に立たないと言い切るのは、無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』の著者で現役弁護士の谷原さん。氏は「そもそもカメがウサギに駆けっこで挑んだのが間違い」とし、ライバルに勝つためにすべきこと・してはいけないことを記しています。

ウサギとカメの真実

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

今回は、イソップ童話のウサギとカメ」についてお話しします。ご存知だとは思いますが「ウサギとカメ」は、山頂までのかけっこで挑戦するという話。ウサギは当然、スタート直後からカメに大きく差をつけますが、ゴール直前で寝てしまったため、追い抜かれ、カメが勝利するという結末です。教訓としては「慢心してはならない」「コツコツ地道に努力するのが大切」といったところでしょうか。

しかし、この教訓は正しいかもしれませんが、ビジネスの世界ではこのおとぎ話はほとんど役立ちません。現実には、カメはウサギに駆けっこで勝つことはできません。力が圧倒的に上の相手と勝負すれば、当然のごとく圧倒的に負けます。しかも、勝負が長引けば長引くほど、途方もなく差が開き、追いつくことは不可能となります。競走中に休んでくれる人はいません

そもそも、カメはなぜよりによってウサギと駆けっこをしようと考えたのでしょうか。勝てると思っていたのでしょうか。お話では、勝負を挑んだきっかけは、「もしもしかめよかめさんよ」と、ウサギに歩みののろさを馬鹿にされたこと。つまり、挑発に乗って相手の得意分野で勝負を挑んだということです。これでは相手の思うつぼ。絶対にしてはならないことです。

print
いま読まれてます

  • ウサギとカメの話を信じるな。仕事でライバルに勝つ真の方法
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け