「いえ、私の愚痴は私のためではなくて、娘のことを思っての愚痴なんです」なんて反論したくなる人もいるかもしれません。
たとえば、「幼い娘の世話を十分にしてくれない夫」について、自分の母親に愚痴をこぼすようなケースですね。
仲良しのお友達が困っているのに相談に乗ってくれない担任のことを「ひどい」とこぼすのも、「お友達のためであって、私のためではない」と思うかもしれない。
しかし、「私の娘」「私の友人」だから、愚痴を言うんですよね。だからあくまでも「私の問題」です。
また、具体的に何をしたらいいかと話を聞きに行くのは「相談」ですが、べつに解決を目指しているわけではないしアドバイスを実行するつもりもないなら、愚痴です。
ここは似ているようで大違いですよ。
「良い方法を知っていたら教えて」という気持ちなら相談ですが、本音が「話を聞いて」なら愚痴です。
中には、「ああしろこうしろなんてアドバイスを求めているわけじゃないの。話を聞いてくれればそれで良いんだから指図はしないで」なんて、ハッキリ言葉にして相手に求める人もいます。
これは言い換えれば「愚痴に付き合え」ですよね。