習近平も尊敬。リー・クアンユー氏にあって他の政治家にはないもの

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今年3月、惜しまれつつ亡くなったシンガポール建国の父、リー・クワンユー氏。あの冷徹な習近平氏が「中国人民の古い友人」と称賛したことでも知られています。そんなリー・クアンユーに感銘を受けた元参院議員の田村耕太郎さんが自身のメルマガ『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』の中で、日本の政治家にはないリー・クアンユー氏の「本気さ」について記しています。

リー・クアンユー氏にあって他の政治家にないもの

本気さである。殺されてもやるという気合である。その背景には緻密な「課題設定」があったのだ。「課題設定」は「課題解決」よりはるかに難しいと最近思う。課題設定は未来を見通す力がないとできないのだ。ざっくりいえば、リーダーとして「何がやりたいか?」である。これが最近の安倍総理を見ていても、日本の野党の議員の追及をみていても、アメリカの共和党のディベートを見ていても、皆できていないと思う。まあ無理もない。今の日本やアメリカで「課題設定」をするのは簡単ではないと思う。

「課題設定」ができていないと情熱も魂も込められないのだ。私もリーさんにお会いするたびにそれを聞かれ、グチャグチャ言ったが、彼は(これ以上追及したからかわいそうという表情を浮かべながら)笑って話題を変えてくれた。リーさんは緻密に死ぬ気でシンガポールの課題設定をした。それは課題がわかりやすい状態の国としてスタートしたから。それでも当時、あれだけ未来を見通して課題設定をしたことはスゴイと思う。今なら当たり前に思われるが、当時は国民からクレイジーだと思われたと思う。

以下のリーさんの言葉ににリーさんの凄さがあらわされていると思う。

If I decide what something is worth doing, then I’ll put my heart and soul into it. The whole ground can be against me, but if I know it is right, I’ll do it. That’s the business of a leader.

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