【交通違反の揉み消し方】やっぱりあった!政治家もマスコミも警察と癒着しているって

© Paylessimages - Fotolia.com© Paylessimages - Fotolia.com
 

自称、日本で二番目くらいにまぐまぐのメルマガを読んでいるサイトスタッフのKです。今日も「ぐっときた有料メルマガ」をご紹介しましょう。

そのメルマガが届いたのは12月18日の14時過ぎ。昼食を終え激しい睡魔に襲われるという俗にいう“苦しい時間帯”です。その日もロングボールを放り込んでくる敵と激しいバトルを繰り広げていましたが、開封するや眠気は一気に吹き飛びました。メルマガ名、『NEWSを疑え』。軍事アナリストの小川和久さんが毎回外交・安全保障・危機管理などをバッサバッサ斬る硬派なテキストで、「まぐまぐ大賞有料部門ジャーナリズム」のカテゴリーで入賞を果たしています。そんな木村さんの18日配信号の目次にいきなり「確信犯を野放しの日本は法治国家か」とあったので脳波がβ派にチェンジしたというわけです。さっそく本文を読み始めます。

2014年11月中旬、「国土交通省の有識者会議が、自動車のナンバープレート用として市販されているカバーやフレームの装着を禁止する方針を打ち出した」との報道がありました。目立たないニュースですが、私たちの身近な危険性の除去は、日本の危機管理に関わる話でしょう。

この一文から始まる今回のメインコンテンツのお題は交通違反全般。普段はとても冷静に見える小川さんがなんだか今回は鼻息が荒いようにも感じられます。

ドライバーが、なぜ自動車にナンバープレートカバーを取り付けるかといえば、オービス(ORBIS=自動速度違反取締装置)に引っかからないため、つまり制限速度以上でクルマを飛ばすためです。そんな目的や考え方からすれば、これは明らかに“確信犯”(故意犯)です。東京の首都高速道路で制限速度を超えたスピードでレースをやるような連中は、ナンバープレートカバーをつけているのが普通で、現実に死亡事故を起こしています。

ですから私は、ナンバープレートカバー装着は飲酒運転などと並ぶ確信犯として禁止し、取り締まるべきだと、ずっと以前から主張していました。今回その方向が打ち出され、やっと実現したと安堵すると同時に、これが交通安全の大きな一歩になるか期待しているところです。

ナンバープレートカバー装着は飲酒運転と同じほど悪質とまで言い放ちました!しかし今回は、なぜにそこまで小川さんが?

ドクターヘリ導入に関わり、交通事故による死者をなんとか減らそうと悪戦苦闘してきた私には、死亡事故につながるような違反をあえてする確信犯を法律で取り締まることができない日本は、はたして法治国家といえるのか、という思いが強くありました。

なるほどそういう経緯があったんですね。でしたら納得できます。

ナンバープレートカバーの装着も、販売業者を取り締まることができないのが、そもそもおかしいのです。まず、法律で市販を禁止し、それでも自作するなどして装着する者は、やはり法律に書き込んで取り締まるべきでしょう。

とプレートカバーの議論を結び、話題は飲酒運転、スピード違反等に及び始めたのですが、ここで小川さん、またもヒートアップ!

けしからんのは、国会議員の秘書が、選挙区で支持者が起こした交通違反の『もみ消しお願い』ノートを持っていることです。この悪習をなくさなければいけません。実は、100キロオーバーのスピード違反で摘発され、ふつうなら免許取り消しのところ、なんとかもみ消してくれないか、と私に頼んできた人があります。もちろん断りましたが、その人は国会議員に頼み、もみ消してもらったようでした。一般道を百何十キロかで走っていたわけですから、ハンドル操作をちょっと誤っただけで死亡事故につながるケースです。こんなもみ消しを許す政治風土をなくさなければいけない、と思います。

かつて私は、大阪のローカルテレビの討論番組で「政治家は、もみ消しをやめろ」と発言したことがあります。すると、大阪市交通局出身で大阪選出の社会党議員が「えらいセンセイが、そんな嘘をいうてもらったら困ります」とからんできた。政治評論家の三宅久之さんも「小川さん、いまどきそんなのないよ」というから、「いやいや、ありますよ」と口論になりました。

もみ消しの横行など百も承知の三宅さんは、それをテレビで認めてしまうと、政治のイメージがますます悪くなり、政治不信が強まると考えて、私の発言に異を唱えたのでしょう。

よく噂に聞く「もみ消し」、小川さんにこうまで言われると「やっぱなー」思わざるを得ません。さらにこう続けます。

いまも続いているかどうかは知りませんが、新聞やテレビの警視庁キャップが新しく着任して挨拶回りすると、最初に見せられるのが、過去にスピード違反や交通事故などをもみ消してもらった社員のリストだ、という話もあります。

挙句ついにはご自身の経験でたたみ掛けにくる。

私が鳥取で司法記者クラブにいたとき、土木作業員7人が亡くなる生き埋め事故が起こり、記者全員が競って現場に駆け付けたことがあります。読売のジープを先頭に各社が車列をつくって現場に急行したら、全員がレーダースピードメーターに引っかかってしまった。このとき警察は「点数にはしないから、罰金だけ払ってくれ」といってきました。

なんかいろいろ完全に黒じゃないですか。そしてシメでは――。

そんなことですから、政治家もマスコミも交通事故では警察にもみ消しやお目こぼしをしてもらい、警察に借りをつくっているわけです。民放テレビがよく『警察24時』といったPR番組をやるのは、そのお礼だ、という声も聞きます。警察のPRは防犯上も必要ですが、交通違反に関係するギブ・アンド・テイクのような悪習は一刻も早くなくしてもらいたいものです。

さすがは小川さん、陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校を修了しているだけあって根性の座り方が違います。交通事故対策も国民を守る安全保障の一部と考えるからこそ相手が警察だろうが議員だろうがまったくひるまないのです。月曜・木曜と週に二度届くメルマガ誌上では毎回このような論が展開されており、興味が尽きることはありません。購読は初月無料。この刺激をぜひ味わっていただきたい!

 

Information:
『NEWSを疑え』
「まぐまぐ大賞有料部門ジャーナリズム」

print
いま読まれてます

  • 【交通違反の揉み消し方】やっぱりあった!政治家もマスコミも警察と癒着しているって
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け