おやおや? 名前の後ろに共通して「たけ」が付いていますね。
そうなんです。きのこ類の名前には、その種類を表す接尾辞として「たけ」がつくものが非常に多いんです。つまり「たけ」は種類の目印なんです(関西では「たけ」できのこを意味する語として使うこともあるとされています)。
あらためて思い返すと、「○○たけ」はあっても「○○きのこ」という名前のきのこはありませんね。
自然界にはないけど、人工栽培の研究過程で生まれた新しいきのこ。だから「松きのこ」という名前になったのでしょうか。なかなか面白いものです。
「たけ」はある程度独立性の高い接尾語なので、「しいたけ」「まつたけ」のように、濁りません。時々「えのきだけ」と濁りをつけた表記がありますが、本来は「えのきたけ」と濁らないのが正しいのです。
濁ってしまうのは、それだけ古くから人々の食用として親しまれてきた結果だろうと思いますが。
あと、きのこ類には、食べると非常にきつい中毒症状を引き起こすものがあります。きのこ狩りに行って採ってきたものは、必ずきちんと食用かどうかを確認してから食べましょうね。
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