つまり、「正社員登用あり」と正規雇用になれることをアピールするよりも、シフトの柔軟性や通勤の利便性をアピールしたほうが効果がある場合もあるということです。
正規雇用の社員に比べ、非正規雇用の人はなんらかの事情がある場合が多いです。その事情にあわせてアピールするのです。
例えば、正規雇用を目指している人には「正社員登用あり」を、働ける時間に制限がある人には「シフトの柔軟性」を、それぞれアピールするのです。
そうすることで、より採用の効率をあげることができます。
非正規雇用の問題は「本人たちがどう考えているか」と「会社がどう活用していくか」は分けて考える必要があります。
今回お話したように、たとえ本人たちが希望していないとしても、場合によっては正社員として雇用し、そのやる気をどう引き出して活用していくか、を考えることが必要になってきます。今後、間違いなく労働力人口は減ってくるからです。
そのためには、あらゆる人材を雇用形態に関わらず活用することが求められます。
非正規雇用をどう戦力化していくか、それが会社の競争力に大きく影響するようになってくるでしょう。
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