人間社会への警告か。ドイツで羽を持つ昆虫が76%も消えた事実

 

我欲に効果と効率のみを追求し、その結果邪魔者を排除するとか、他の生物が共存出来ない物質を使用するとか、この現象は人間が自然界にしているだけでなく、人間が人間にしていることでもあります。ここ数ヶ月間、テロ云々どころか国家レベルでも物騒なニュースが多く、戦争などの最悪な流れにならなければ良いが、との声も知人たちから漏れました。

私は、それら人間社会の軋轢と昆虫界に及ぼしている負の影響のニュースを突き詰めてゆくと、根底に同じ問題が横たわっていることを感じており、また言葉にすると非常に陳腐ですが、今更ながら「共存解決策の鍵の一つになっていると思うのです。しかしこの「共存の道」を歩むも簡単なことではありません。

毎年、年末になるとその一年を振り返り、来年の抱負などをつらつらと考えますが、来年の抱負の一つに「共存」というテーマを盛り込むことにしました。

各個人が共存出来なければ、集団ではもっと共存出来ませんでしょうから、まず私個人レベルで、日常のあらゆるシーンで「共に生きるにはどうしたら良いのかな?」から思考と行動を起こすと、私自身とその身辺で何か変化するか、観察してみようと今思っています。

また幸か不幸か、私は異文化・異人種の環境に身を置いています為「共存は必須テーマと改めて自覚したところです。

著者/KOKOLI(「にわとこ通信」連載。ドイツ・ミュンヘン在住)
パリかロンドンを目指したハズが気付けばドイツに15年くらいは居着いています。かつて、仕事が変わり港町ハンブルクよりアルプスの麓ミュンヘンへ引っ越して来ました。今やミュンヘンは人生で一番長く住んでいる街になり、すっかり私の第二の故郷となっています。…とは言え、ミュンヘンの話題に限らず、国境を超えて様々なことを書きますよん。

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