なぜ有休を取りやすい雰囲気の職場には、いい人材が集まるのか

 

まずは、業務の棚卸し・業務の見直しを通じて、無駄の排除と生産性向上・効率upを計りましょう。場合によっては、業務のアウトソーシングも考えるべきでしょう。労働時間の絶対数を減らすことが、「休み方改革」の第一歩です。

その後には、休みを取りやすい雰囲気の職場へと変えていくことが必要です。そのためには、管理職者の意識改革を行う必要があります。TOPが直接に管理職者に働きかけたり、研修を行うことで、管理職者が「休み方改革」を理解し、自ら進んで休みを取るようになることが必要です。また、その管理職者が部下に対して休みを取るように促すことが、有休取得率の向上につながります。

有給休暇の計画的付与について、会社として取り組んでいくことも検討すべきでしょう。私傷病のための特別休暇制度を設けることも、有休取得率の向上には効果があります。

働き方改革休み方改革を一体のものとして、会社全体で取り組むことで、「求職者から選ばれる会社」「従業員が長く働き続けたいと思える会社」へと変わっていくことが、これからは重要になってきます。求人募集をしても、なかなか人が集まらないという話をよく聞きます。会社が継続・発展していくためには、選ばれる会社・人材の集まる会社に生まれ変わることが絶対に必要なのです。

以上を踏まえて、あらためてお聞きします。

「御社では、有休取得率の向上に努めていますか?」

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就業規則とは、入社から退社までの「ルールブック」であり、労使トラブルを未然に防ぐ「ワクチン」であり、効率的な事業運営や人材活用を行うための「マニュアル」でもあり、会社と従業員を固く結びつける「運命の赤い糸」でもあります。就業規則の条文一つ一つが、会社を大きく発展させることに寄与し、更には、働く人たちの幸せにも直結します。ぜひ、この場を通じて御社の就業規則をチェックしていただき、問題が生じそうな箇所は見直していただきたいと思います。現役社会保険労務士である私が、そのお手伝いをいたします。

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【著者】 飯田 弘和 【発行周期】 週刊

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