日本人よ信じられるか、NYのレストランはこんな雑なサービスをする

 

ワイン選ばせないウェイター

料理を注文したら、ワインです。ステーキを食べる時には赤ワインは絶対に飲みたいです。むしろ、赤ワインを飲む時にはステーキを食べたいくらいです(笑)。要するにステーキとは切っても切れない関係の赤ワインを注文するのは楽しみの一つです。そこで僕はジッサンにワインリストを持ってきてくれるように頼みました。そもそも、ジッサンの方から「ワインリストをお持ちしましょうか?」と訊くのが筋なのですが、このジッサンは典型的NYカーのようなので、そんな気配りはありません。でもいいのです。そんなもんです。

ジッサンから渡されたワインリストを眺めると、聞いたことが無いワインがありました。

果たしてどこのワインかもわからない名前です。恐らくスペインのワインだろうと思いましたが、分からないことがあったらウェイターに聞きます。知ったかぶりをしなくても、ウェイターは通常教育を受けていて、どんなワインかを説明してくれるものです。

しんコロ「このワイン、どこのワインですか?聞いたことがないんだけど…」

ジッサン「ん?どれどれ、んーわからん。っていうか、これうちには置いてない」

しんコロ「(ウソだろ…絶対ウソついているよな…)」

ジッサン「似たの適当に持ってくるからそれでいいだろ? $150くらいでいいな?
(そう言って去ろうとする)」

しんコロ「ちょ!待って! 自分で他から選びますよ!」

このジッサン、めっちゃセッカチです。客が注文するのを待っていられません。そして、好みを聞かずに適当に選んで価格帯も自分で決めちゃうのです。「$150でいいよな?」ってサラッと言うのです。日本でウェイターが適当に選ぶからいいだろ?17000円くらいでいいよね?と言ったら大事件です。さすがにこれは容認できません。

僕は去ろうとしてセカセカしているジッサンを止めて、自分でワインを選びました。

「これ」と指定すると、ジッサンは「どれでも同じや!」くらいの勢いでその場を去ってゆきました。

ワインテイスティングさせないウェイター

そしてしばらくして、ジッサンがワインを持ってやって来ました。ジッサンは半ばフライングでワインを開封しはじめました。普通、ワインのラベルを客に見せて確認したらコルクを抜くものです。ところがジッサンは、ほとんど向こうから歩きながらワインを開けちゃう勢いです(笑)。風呂上がりのオッサンが冷蔵庫から出したビールをプシュっと開けながらテレビの前にやってくるノリに近いです。

そしてジッサンは、開けたワインのラベルを僕に見せることもせず僕のグラスに注ぎました。ドバドバっと、テイスティングには多いんじゃない?と思わせる勢いで注ぎました。僕はこの時、「ちょっと!ラベルも見せてないよね」と突っ込むべきだったのですが、あまりに流れ作業的に鮮やかにコルクを抜いて僕のグラスに注いだので、僕もその流れに飲まれてしまったのです。飲まれた僕は、グラスを手に取ってテイスティングをしようとしました。すると、ジッサンは僕がグラスに口をつける前にちゃっこのグラスにドバドバっと注ぎました。僕がワイングラスを口につけたまま唖然としていると、ジッサンは「いいワインだろとドヤ顔で去ってゆきました。いいワインだろって、僕が選んだんじゃんか!そしてふとテーブルに置かれたワインを見ると僕が選んだワインではありませんでした(笑)。ここでジッサンが持ってきたワインがとんでもない間違いならば文句を言ったところなのですが、実はこのジッサンが間違えて持ってきたワインは、僕が注文しようか悩んでいたもう一方のワインなので、僕は「まあいっか」と容認しまいました。今思えば、NYに来てから僕は随分とNYカーに寛容になってしまったものです。

そしてしばし、僕達はステーキを楽しみました。ステーキはいつもどおり、非常に美味しかったです。表面はカリっと香ばしく、中はジューシーにミディアムレアだけれども火が通っている絶妙な焼き具合です。ステーキハウスなので当たり前ですが、いつも安定して上手に焼いてくるので感心します。それまでのジッサンの行動も忘れ、僕達はステーキとワインを楽しみました。

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