さいごに
いかがでしょうか。「子どもの領分」と私が呼ぶものについて、いくらかでも理解・共感がいただければ嬉しいです。
最後に1つ付け加えると、「子どもの領分」は時間とともに、子どもの成長とともにどんどん広がっていきます。
身近な情景を例に出せば、小学校に入ればクラスメートの家に遊びに行くようになりますし、高学年以上になれば「夕方には帰ってくるけど、どこで何しているのか分からない」なんてことも実際に日常生活で起きるのでしょう。
いつかは(たぶん、とても近い将来には)、親が「いつでも見守っている」ことはできなくなるのは、まぎれもない事実。できることなら、その事実を前向きに捉えて、今から子どもが「子どもの領分」を存分に体験できるよう支えてあげたいですよね。
多くの経験を通じて、子どもはコミュニケーション能力や思いやり、自分自身の考え・意思を持ってそれを主張できる力、他者が感じていることを察するセンスや良いこと・悪いことの判断力など、さまざまな力を身につける。そんな子どもを見ながら、親も「子どもの領分」の拡大ペースに後れることなく、“子どもへの信頼”を高めてゆく。
そんな風に親子で成長していけたらいいですね。
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