残留農薬を避けたいなら「茹で汁」は捨てて旬のものを選べ

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およそ百年前まで、イナゴやバッタによる農作物被害は日常茶飯事でした。江戸時代に起きた享保の飢饉は、夏の冷害に空を覆うイナゴの大量発生が重なったことが災いしたそうです。それが無くなったのは農薬のおかげですが、農薬の過剰使用は人々の健康に不安を与えています。無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、家庭で上手に農薬を落とす方法を紹介します。

野菜の残留農薬の落とし方

野菜に使われている農薬が気になる方もいると思いますが、スーパーで購入して自宅に届いた段階でも農薬は残留していると言われていて、有機野菜や無農薬野菜は安心ですが、とても高価。

そこで今回は、家庭で簡単にできる「野菜の残留農薬の落とし方」をご紹介。実は洗い方や調理の方法を工夫するだけで、野菜が包含する残留農薬を大幅に落とすことができるそう。

野菜のヘタ、根元、皮、芯、分岐、のような部位は農薬が残りやすい所なので、これらを重点的に洗うことが大切とのこと。

洗うだけで心配な場合は、その部位は切って捨てましょう。例えばトマトを炒めたり煮たりする場合は、湯むきをして皮を捨てる場合がほとんどですが、サラダとして生で食べるような際にも、湯むきして皮を捨てた方が、残留農薬の観点からは安心とのことです。

「茹で汁」は捨てる

葉野菜やブロッコリーなどは電子レンジでチンせず、なべで茹でるようにし、その際に出る茹で汁を捨ててしまうのは栄養素が流出しているような気分に陥りがちですが、微々たるもので、むしろ茹で汁には農薬がにじみ出ているので、残留農薬の観点からは捨ててしまうのが無難なのだそうです。

葉物野菜は、丸ごとではなくある程度の長さに切った後にゆでると、表面だけではなく中まで浸透した残留農薬が切った断面から落ちやすく、食材の温度が高くなれば高くなるほど、残留農薬が除去できるそうです。

また、生で食べる野菜は塩をふって水分を出すか、酢で洗うと野菜の中にある余分な水分と一緒に、残留農薬などの有害物質が排出されることが期待できるそう。洗いにくい野菜の場合は、塩やお酢を水で薄めたボウルに浸しておくのがオススメ。

旬のものを選ぶ

旬の野菜は、季節通り自然に栽培された場合が多いので、ビニールハウスなどで無理に栽培されたものよりも野菜にかかる負担が少なく、発育がいいため農薬の使用率は少ないと言えるそうですので、有機野菜や無農薬野菜を選ぶ代わりに、旬の野菜を選んでみてはいかがでしょうか。

もし、「野菜や果物に残留農薬があっても、人の健康に害を与える量にはならないので、大げさに心配する必要はない」とのことですが、それでも、「できれば農薬の使用量や頻度が少ない方が良い」という人は多いと思います。

今回ご紹介した方法を参考に、普通の野菜をよりナチュラルに食べられるよう試してみてはいかがでしょうか。

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