永江一石さんからの回答
まず大前提として、自分の経験則が今も通用するとは限らないということに気付いた方が良いと思います。
その上で断言しますが、わたしの子育ての経験上、少なくとも東京であれば絶対に私立に行かせた方が良いと思います。理由は2点ありまして、まず一つ目が公立の中学校は教師の質が非常に低いから。若い熱血先生なんて皆無で、年食った事なかれ主義の爺が担任にあたったら悲惨なことになります。
もう一つは生徒間の格差が激しいから。昔と違って出来る子と出来ない子が真っ二つに分かれており、もし一人でもDQN家庭のヤンキーがいたらクラス中が崩壊しますよ。もちろんどんな環境にいても自主的に勉強出来る子というのはいますが、普通は少なからず周りから影響を受けるものです。
またご夫婦ともに旧帝大卒とのことですのであえて言いますが、今の大学入試問題を見たらかなり戸惑うと思いますよ。わたしも唖然としましたが、出題レベルが昔より格段に高度化してるんです。
思うに、例えば体操だって昔はムーンサルトで金メダルを取れましたが、今はそんなの中学生だってできますよね。サッカーだって今の高校生が30年前のプロ選手と戦ったら余裕で勝てるのではないでしょうか。「勉強は中学後半~高校になればするもの」という感覚は過去のものなんです。
今と昔の受験難易度がここまで変わったのは、進学率が上がったことが一因でしょう。30年前は大学進学率は40%もなく、3人兄弟の中で大卒は1人というのも普通でした。昔は相当頭が良くても大学へ行けない子も多くいましたが、今はそれがありませんよね。
もしコスパを考えるなら、中学は私立を受験させ、高校はレベルの高い都立高校に進学させるのも一つの手だと思います。中学は私立の方が間違いなく良い教育が受けられると思いますが、高校は東京のトップレベルの都立高校であれ教師の質も高いですし、周りも高い競争率を勝ち抜いた意識の高い子が多いので良い刺激を受けられます。
小学校までは若くて頑張ってる先生も多く、子供もあまり差はありませんが、中学からは自我が育ち出来る子と出来ない子の差が大きく開いてきます。子供に「勉強は楽しいもの」と思えるような学習環境を整えてあげるのは親の義務だと思います。
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