小学校の現役教師が「先生はブラックではない」と断言する理由

 

そういう諸々できる対応をしないで、ブラックだなんだと文句ばかり言っていても仕方ない。「気に入らなければ自ら変えよ。さもなくば従え」という言葉は、至言である(『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』小倉広・著/ダイヤモンド社 より引用)。

職場をブラックにしているのは、結局自分である

・子どもが
・親が
・地域が
・同僚が
・管理職が
・学校の仕組みが
・学習指導要領が
・文部科学省が

全部そうなのかもしれないが、そうでないともいえる。少なくとも確実に言えることは、「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分」ということだけである。

他人がどうこうと文句言っている間は、それに従うべきである。自らを行動を起こして抗う意志がないのだから、素直に従う。文句を言いながら従っていても、負け犬の遠吠えでしかない。だったら、文句を言わずに従う方がよほど潔い。何でも文句を言えばいいというものではない。無闇やたらと上司に刃向かうものは、小物であるとも言われる。

もう一つの選択肢が、自ら行動を起こすことである。例え小さくても、自分のやれることをやる。上司に建設的な提案をする。それでも変わらなかったら? 何度でも行動を起こす。その魂がないのであれば、体制に従うしかない。

厳しいようだが、甘い世界なんてない。一般企業は、雇用の上ではよほど厳しい。「そんなに嫌ならやめろ」の世界である。少なくとも、従っていたら一定の給与と立場が保証されるのだから、きついのはある程度当たり前である。

楽して
楽しく
気楽に

そんな幻想をまず捨てる。

大変で
辛くて
気合いがいる

そんな覚悟をしてみる。覚悟を決めると、不思議なことが起き始める。ある時、全て、ひっくり返るのである。これは、体験している人なら、誰でも納得するところである。

人一倍、思い切り苦労してやるという覚悟。気合い入れて、痛みに耐え切ってやるという覚悟。言うなれば「プロレス根性」である。これこそが、意外にも苦しみを抜け出す秘訣かもしれない。

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