2匹の虎の戦いを眺める立場の日本
いままでの流れをみると
- トランプは、反中大統領として登場した
- 2017年4月に習近平とはじめて会い、懐柔されてしまった
- トランプは、北朝鮮問題で習の協力を必要としており、米中関係は改善された
- しかし、トランプは2018年米中貿易戦争を開始
- 中国は、アメリカ中間選挙への干渉を開始
- 米中関係は、ますます悪化している
ということですね。「米中が覇権戦争をする」というのは、どうなのでしょうか?
一つは、「経済的悪影響」が懸念されます。その一方で、米中が戦うと、日本への風当たりは弱まるので、悪くありません。中国では、「2匹のトラの戦いを山頂で眺める」のが、「最良のポジション」とされている。実際、中国は、米ソ冷戦(2匹のトラの戦い)の中で、日米から無尽蔵の支援を受けて成長してきた。
日本は現在「いい位置」にいますが、一つだけ注意点があります。2匹のトラが、「おい!お前はどっちの味方なんだ!?」と迫ることがある。その時、日本は、一瞬も考えることなく、「もちろん、アメリカタイガーの味方でございます!」といわなければならない。これ、日本政府高官は、毎日練習していただきたいと思います。
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