「改善」と「その場凌ぎ」の違いが分からぬ経営者が会社を潰す

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「早く何とかしないと」という状況に陥ってからその場凌ぎで乗り切っている経営者は、いずれまた窮地に追い込まれると断言するのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは今回の記事で、その場凌ぎの恐ろしさを説くとともに、そこから抜け出す方法を解説しています。

結局、お手あげ

経営、事業運営をしていると様々な問題や課題が山積みになり、「ヤバイ!このままでは…」「早くなんとかしないと…」という状況になってから、ご相談をされる方がちょこちょこといらっしゃいます。正直、そうした状況になってからご相談いただいても手の施しようが無いという場合があります。

詰め将棋のごとく、完全に行き詰ってからでは次の一手が打てません。大抵、そうしてご相談される方というのは、計画や準備といったものが、言葉は悪いですが、適当であったり、数字数字を追いすぎて軸がブレまくっている、という場合が多いようです。

ですので、ほんとに抜本的な改善や改革が必要になってくるので、そうしたことをご助言・ご提言したところで、改善していく時間すら無いので受け入れられない、ということになってしまい、挙句の果ては、現状さえなんとかなれば…と小手先のテクニックやノウハウモノなんかに走っていきます。そして、たまたま上手く行ってしまいます。しかし、しばらく経てば、また同じように「何とかしなければ…」なんてことを言っているのです。

その場凌ぎで取った行動が、たまたま上手く行き、「なんとかなるもんだ」と慢心して、ほんとに必要な改善や改革をせずまま、その場をやり過ごしてしまう。その結果、成長どころか、また同じ苦境に逆戻り…は、まだマシなほうで、以前より追い込まれるケースも少なくありません。まさにネガティブワールドにどっぷりです。

このようにその場凌ぎで凌ぎきれることは、成長もないし会社としても強くなれずノラリクラリで行ってしまう体質が出来てしまうので、ほんとに一番恐いです。

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