子を思う幽霊も通った京都飴屋の周辺で「あの世」を感ずる旅

 

六道珍皇寺

六道珍皇寺

六道珍皇寺

image by: 京都フリー写真素材

六道珍皇寺は不思議なお寺として有名です。歌人で貴族であった小野篁おののたかむら)が創建したと伝えられています。この小野篁には奇妙な逸話があります。遣隋使として派遣された小野妹子を祖先に持ち、貴族であり、百人一首にも名を連ねます。また小野小町の祖父とも言われています。そして、昼は嵯峨天皇に仕え夜はあの世に出向いてなんと閻魔大王に仕えたと言われています。そのことから六道珍皇寺では、閻魔大王のとなりに小野篁の像が安置されています。冥界まで鳴り響く迎え鐘や、小野篁があの世とこの世を行き来する際に通ったとされる井戸も存在します。おそらくこれほどあの世とこの世の境を近くに感じる場所はあまりないと思います。

幽霊子育飴本舗、六波羅蜜寺、六道珍皇寺を線として見てみると、この辺り一帯の歴史を知ることができます。京都旅行の醍醐味はこんなところにも隠されているのだと思います。

いかがでしたか?京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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