少女の「サンタはいるの?」に答えた新聞記者の歴史に残る名文

 

いや、思ってるだけじゃ駄目だよ。「行動」しなきゃ…とか、よく言う人はいるけれど、どこかへ行こうとしたときに、なんとなく出かけて、なんとなく電車に乗って、なんとなく駅で降りて、それで無事に到着するなんてことは、まず起こらない。どこに行くのにも、行き先をどこにするかという「思い」がなければ、どんなに「行動」したって、永遠にたどり着けないかもしれない。

例えば、今、電車に乗りながら、このメルマガを読んでいる方は、必ず、どの駅で降りるという「思い」を抱いているだろう。そう、だから、「行動」はそれはそれで重要なのだけれども、やっぱり、「思い」がなければ、何もはじまらない。

さらに、もう少し考えてみると、どれだけ大きな「思い」を抱けるか?によって、その人がどれだけのことを成し遂げることができるのかが決まってくる、とも言えるだろう。まぁ、だから昔から、『少年よ大志を抱け』(Boys Be Ambitious)なんていうクラーク博士の名言が、日本でも語り継がれていたりするのだろうし。

また、逆に言うと、あんなこといいな、できたらいいな…など等と、よりハッピーな未来の自分の姿を自分の頭の中で思い描くことができなければ、それはつまり、よりハッピーな未来の自分の姿が、いつまで経っても、いつまで待っていても、結局、永遠に「実現しない」ってことにもなるのかもしれない。

そうやっていろいろ考えてみると、例えばそれが、ただ単純に、神様(または神様的な何か)に、信じたり、祈ったり、願ったりするだけであったとしても、何かしらよりハッピーな未来の自分の姿を自分の頭の中で思い描くことは、すべての人間にとって、極めて大事なことなんじゃないかなって思えてくる。

(4)クリスマスの意義

せっかくの機会なので、「思い」がなければ何もはじまらないってことについて、もう少し深く考えてみよう。

例えば、【AがBになるように…】人間は、信じたり(Believe)、祈ったり(Pray)、願ったり(Hope、Wish)、夢に見たり(Dream)する生き物だ。その他にも、予期したり(Expect)、想像したり(Imagine)、仮定したり(Suppose)、計画したり(Plan)もする。

その【AがBになるように…】の内容がどのくらい現実的なのかとか、実際に起こる頻度や確率などによって、使うコトバはいろいろと変わってくるかもしれないけど、ざっくりと言うと、要するにこれらはすべて、人間が何かを「思う」ということだ。だから、「思い」がなければ何もはじまらない。17世紀にフランスの哲学者デカルトが残した名言、「我思う、ゆえに我あり」(Cogito ergo sum)の通りということなのだろう。

改めて考えてみると、そのくらい人間が抱く「思い」は重要で、場合によっては、世界の未来を変えちゃうくらい大きな力を潜在的に持っているもの・・・なのだけれども、人間ってのは、忙しい日々の中で、その重要性をよく忘れてしまう気がする。

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