少女の「サンタはいるの?」に答えた新聞記者の歴史に残る名文

 

特に、長く生きていけばいくほど、子どもの頃に描いていた「思い」なんて、ほとんど覚えてなかったり、子どもの頃のように自由奔放に様々な「思い」を無邪気に思い描く楽しさすら忘れてしまった…という大人も多いかもしれない。

そんなことやってると、周りの人々に批判されたり、バカにされたりするよ、とか忠告されたりして、大人になればなるほど、疑い深くなっていくというか、目に見えるものしか信じられなくなっていく感じ?「それが大人になるってことだよ」とか言う人までいたりして。

でも、今回ざっと見てきたとおり、よくよく考えてみると本当は、何かしらの「思い」(例えばより良いアイデアとか)を自分の頭の中で思い描くことができなかったら、いつまで経っても、いつまで待っていても、より良い結果は、永遠に「実現しない」。あるいは、より幸せな未来の自分の姿を自分で思い描くことができなかったら、幸せな未来だって永遠に「実現しない」かもしれない。

だから、人間には、時々、立ち止まって、夢や希望や理想等など「思い」を自分の頭の中で自由に思い描く機会が必要になってくる。子ども心を取り戻す機会…と言ってもいいかもしれない。その機会の1つが、このクリスマスなんじゃない?とか思ったりもして。

そんなことを考えながら、あの歴史に残る名文、Yes, Virginia, there is a Santa Claus.(バージニアちゃん、サンタクロースはいるんだよ)を読み返してみると、ものすごくグッとくるものがある。

今から120年以上前の1897年に、8歳の女の子から「サンタさんはいるの?」との質問の手紙に新聞社の記者さんが社説で答えたという歴史に残る名文だ。毎年、この時期に何かしらのかたちで取り上げてるけど、やっぱり今年も、以下、その和訳をどうぞ。

バージニアちゃんからの手紙の和訳

編集長さま、わたしは8才です。わたしの友だちにはサンタクロースなんていないんだといっている子がいます。お父さんは「サン新聞に問い合わせてごらん。新聞社のひとがサンタクロースがいるというなら、たしかにいるんだろう」と、いいました。   ほんとうのことをおしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?

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