敵は社内にあり。裏切り者を出さないため企業が取るべき予防策

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一部では社内クーデターとも囁かれるカルロス・ゴーン氏の逮捕が世間を騒がせ、ドラマ「下町ロケット」でも信頼していた相手から裏切られるという展開が見られたり…。「自分とは関係ない」と思う方々も多いかもしれませんが、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが見聞きしただけでも、「社内の裏切り行為」は意外と多いそうです。今回は事例を挙げながら、そのような裏切りに遭わないためにはどうすればよいのか記しています。

裏切りは身内から

ここ最近、日産のカルロス・ゴーン会長の不正問題がニュースを賑わせています。社員からしてみれば、会社のトップに裏切られたという気持ち、悔しい想いがあるでしょう。またニュースではありませんが、日曜ドラマ「下町ロケット」でも信頼していた相手に裏切られたという展開が、観ていて腹立だしい想いを駆り立てます。

ニュースやドラマといった私たちとは無縁のように思える出来事ですが、このような裏切りは、カタチを変えて現実的に起きていることです。

以前友人と食事をしていたときのこと。彼が、私に言いました。

「営業所長をやっていたんですけど、部下が不正を起こしてしまって責任を取らされ降格異動を命じられたんです。今では、平の営業マンです」

彼の会社は全国で300名ほどの営業マンを有する会社でした。その彼はその300名の中でも常に1位2位の成績を収めるほどのトップ営業マンでした。その成果が認められ営業所長に。いわゆる叩き上げの出世街道だったのです。

ですが、部下の不正による責任を取らされ、一瞬で平に逆戻り。ほんと、厳しい世界です。彼曰く、「身内の中にこそ敵がいる己の中に敵が居る」。

彼は確かに優秀な営業マンには違いありません。しかしマネージャーとしての器量・資質がまだ備わっていなかったのかもしれません(トッププレイヤーとマネジメント力は必ずしもイコールではない)。

ほかにもこんな話があります。その社長は人を育てるということが苦手といい、社員への教育もそこそこでした。特にコミュニケーションを大事にするということもなく、「言われたとおりにやってくれればいい」というタイプでした。その社長の下で働く若い社員が、出向先で経理をごまかし1,000万ものお金を着服。刑事事件にまでなってしまいました。

まだあります。飲食店を経営する社長。料理人には、人件費が安いからというだけで中国人を雇っていました。雇われていた彼も、人なつっこく、仕事に一生懸命打ち込んでいました。料理だけでなく彼自身、客ウケも良く、そのおかげで店も繁盛していたのです。そんな状況下なので、社長との信頼関係は出来上がっているかのようでした。

そう、出来上がっているかのよう…だったのです。

ある日突然、その料理人が店から姿を消しました金庫にあった現金500万も一緒に消えて無くなっていました。気づいたときにはもう遅かったのです。

さらに、まだあります。全国に支店を持つ会社のその人は、とある地区の支店長でした。人柄もよくスタッフにも慕われ相談には何でも乗るというタイプでほんとうに人望がありました。もちろん取引先や顧客からも信頼されていました。その支店長が、先ほどの料理人同様、ある日突然、姿を消したのです支店の口座には1円も残っていませんでした。その支店長を慕っていた社員はみな唖然愕然。結局、その支店長は半年後に海外で身柄を拘束されました。

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