加工肉は「確実な発がん物質」の衝撃。医師が「加工肉税」を提唱

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世界保健機関(WHO)がベーコンやソーセージ、ハムなどの加工肉は「確実な発がん物質」であると発表したのは2015年10月でした。それから3年余、加工肉の消費低下が実現すれば医療費が14%削減されるという研究も発表されていると、現役医師によるメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』が伝えています。徳田先生は、自身が財務大臣であったら、消費税増税の前に「砂糖税」や「加工肉税」を導入し、税収増と健康増進効果での医療費削減を図ると提言しています。

STAX…命を救う税金とは?

STAXは命を救う。STAXとは、Sugar, Tobacco, Alcohol, Taxという意味で、タバコ、酒、砂糖に課税するということ。健康に害を及ぼすものに課税をすると、消費を抑制して病気を予防できるので命を救うことができるのです。日本では、タバコと酒に課税していますが、外国と比較してまだまだ税率が低いので、十分な効果を享受できていません。日本はまた、砂糖にはまだ税金をかけていません。

そんななか、英国オックスフォード大学から、赤肉とその加工肉に税金をかけるとどうなるか、という研究論文が発表されました。赤肉(別名で赤身肉)は、哺乳動物の肉のこと。すなわち、牛豚羊馬ヤギの肉です。鳥や魚の肉は含まれません。その加工肉とは、ベーコン、ソーセージ、ハム、ハンバーグ、コーンビーフ、ポークランチョンミート(スパムなど)などの肉製品です。

世界保健機関はこれらの加工肉を「確実な発がん物質」と指定しています。その確実性はタバコやアスベストと同じ程度の確実性としています。これらを何年もたくさん食べていると、大腸がん、膵がん、胃がん、乳がん、などのリスクが上がります。世界保健機関は赤肉については「恐らく発がん物質」だろうと指定しています。牛豚羊馬ヤギの肉を何年もたくさん食べていると、上記のようながんのリスクが上がります。ステーキファンには耳の痛いお話かもしれませんが、これが現在のエビデンスです。

加工肉税の消費への効果

加工肉と赤肉の摂取は動脈硬化症や糖尿病との関連もあります。動脈硬化症は脳梗塞、心筋梗塞、下肢の動脈閉塞、大動脈解離、動脈瘤などの最も多い原因です。オックスフォード大学の試算では、加工肉と赤肉の摂取が原因となって起こる人々のがん、動脈硬化症、そして糖尿病などを世界全体で試算すると、2020年には2850億米ドルもの経済損失となるだろうと指摘しています。損失分のうち、約3分の2は加工肉です。

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