少しだけ亡き人の傍に。京都六道珍皇寺で冥界に届く鐘の音を聞く

 

六道珍皇寺は、空海の師・慶俊僧都が延暦年間に開いた寺で愛宕寺おたぎでら)と呼ばれていました。元は東寺の末寺として真言宗の寺でした。その後室町時代、1364年に建仁寺の門渓良聰により再興され、現在も建仁寺の末寺として臨済宗の寺院です。

山門をくぐるとすぐ右側に閻魔堂があり、格子の隙間から閻魔大王の像を垣間見ることが出来ます。閻魔大王の傍らには小野篁の衣冠束帯姿の像が堂々と立っています。小野篁は802年に生まれた学者で、武芸全般にも優れていたと伝えられています。また、日本の白楽天と呼ばれるほど傑出した詩人でもあったようです。また、政界の不正を暴いて告発する弾正台の次官や、役人の不正を正す勘解由使の長官をも務めたそうです。

篁は閻魔の冥官として毎晩冥界へ通い閻魔に仕えたと言われています。珍皇寺本堂裏手に篁が冥界へ下りるときに用いたという井戸があります。

珍皇寺の門を出て左へ歩くと幽霊子育飴と呼ばれる飴が売られています。なんとも怪しげな名前の飴を代々売っているお店なので立ち寄ってみて下さい。

珍皇寺の梵鐘の鐘は古来よりその音が冥界にまで届くと信じられ、亡者がこの世に呼び出されるので、「迎え鐘」と呼ばれています。

image by: 京都フリー写真素材

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