サンゴ礁の北上と死滅が、なぜ「沖縄の海の青さ」を奪うのか?

 

日本からサンゴ礁が無くなる

最近の研究では、現在のペースで地球温暖化と海洋酸性化が進むと、2070年代には日本からサンゴ礁が無くなると予想されています。最大の原因は大気中の二酸化炭素です。

サンゴ礁がなくなるとどうなるか。まず、海がどうなるかについてみていきましょう。沖縄の海岸の砂が白いのはサンゴ礁や貝の殻が分解されてできているからです。沖縄の海が青いのは、太陽の光のうち青色の光線が海底の白い砂に反射されるためです。

このままのペースで大気中の二酸化炭素が増えると、沖縄の青い海と白い砂が見られなくなるかもしれません。大気中への二酸化炭素の排出量を国別にみたランキングがあります。2017年のランキングを見ると、1位が中国、2位アメリカ、3位インド、4位ロシア、そして5位が日本です。世界で5番目に多くの二酸化炭素を排出している日本の責任は大きいのです。温暖化対策を日本全体で真剣に考えるべきと思います。

文献 山野博哉。世界と日本におけるサンゴ礁の状況、今後の予測、そして保全に向けた取組。日本サンゴ礁学会誌。第19巻。41-49 (2017)。

image by: Damsea, shutterstock.com

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