「日本のボスは楽しい」ゴーン氏が揶揄した日本企業の腐った根底

 

多くの企業では今も、時代には役立たなくなったパラダイム(常識)や過去また狭い地域で成功した技法を固辞して、障害とさえなる「知恵を生まない企業文化」でもって、あたら役立つ貴重な人材を潰しまくっています。勝ちたいなら、儲けたいならば、たとえ苦しくとも意に沿わくとも正しく超優良企業の経営者が見極め行ったその“奥義”を行うべきです。

先ずしていただきのは“他”を当てにせず“自”に頼ることです。最初に何が必要であるのか、それは知識でもお金でもましてや地位ではもちろんなく、絶対的に必要なのは“自己”の“智恵”“勇気”“価値観”です。「事業」とは「“自己”が“他”に働きかけることによって新たな“現実”を創造する活動」で、成るまで行い続けなければ成立しません。

何を成立させなければならないか、それは「他を幸福にする」ことで、この“価値観”を持った経営者が“物心”両方の“利”を得ることになり、この意味することの“強烈さ”を真に知る“覚醒した者”のみが、失敗のなかにおいても光明を見て「果てにある感慨」を得るようです。“利他”は、日本人が多く持ち得やすい「心情」です。

本田さんが言うように「研究所の技術者が第一にすべきことは、お客様の心を研究し、お客様に喜んでもらう将来価値を見つけること。それが分かったら、手段である技術を使って、その将来価値を実現すればよい。」なので、研究所は「技術ではなく、人間の研究をする所」と言うように、事業は人間が人間のために行う活動なので「人間の価値観がその核」になります。

image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

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【著者】 浅井良一 【発行周期】 ほぼ週刊

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