現役アナが伝授。毎日でも使える「時事ネタ3分スピーチ」の方程式

 

そして、話の演出を考えます。せっかくですから、 
 ・「聞き手に関係がある切り口に変換する」
 ・「謎解き形式で聞き手の関心を高める」
手法を取り入れてみましょう。

特に時事ニュースなど、日本、あるいは世界の、自分とはちょっと離れた場所で起きたことなどは、聞き手にとって、ピンとこない、高い関心を持って聞き続けられる話題とは言えないことが多いものです。

いかに聞き手に関係がある話にまで噛み砕けるかが、腕の見せ所になります。

上述した、話の枠組みの段階では、

  • 「〇〇のニュース」の事実関係を説明
  • その「〇〇のニュース」が、どうしてニュースになっているのか提示
  • そのニュースの今後の展望
  • そのニュースは、私たちにはどういう影響を及ぼすか?
  • 私たちはどう対応すべきか?
  • 感想

このような流れでしたが、これに演出の手法を加え、「導入の言葉」に置き換えて表してみますね。

0’00”

1、「〇〇のニュース」についての話をします、というタイトルコール
2、結論からひとことで言うと、(この後の4、5、6、7の中から、ひとことキャッチコピーのような言葉を選んで先に言ってしまう)

0’20”

3、まず事実関係からご紹介しますと、
4、この事実がなぜニュースになるかというと、
5、これ、わかりやすく(私たちの日常生活に)例えますと…

2’20”

6、今後このニュースはこうなることが予想されていて、
7、私たちにとっては、こんな影響が考えられますから、こうしていくべき。
8、感想

3’00”

…こんな方程式でいかがでしょうか。

では、補足の解説をしていきますね。まず1、のタイトルコールでは、「〇〇のニュース」についての話、ということは確実に提示するとして、例えば、「いまネットで話題の」とか「世界中で問題になっている」などの、枕詞を付けたり、あるいは、スピーチの発表者のキャラクターを前面に出したいのであれば、「誰々がわかりやすく解説する」などのタイトルを付けてしまってもいいと思います。

2、結論からひとことで言うと、というのは、かっこにも書きましたが、ひとことキャッチコピーのようなものです。スピーチはあらかじめ考えていけるものですから、せっかく考えて導いた結論や気の利いたワードを、先に言ってしまいます。

その内容については、後々、話すことになりますが、この段階では、聞き手にとっては「何それ?」の状態です。これによって、話の伏線が作れる、つまり「謎解き形式で聞き手の関心を高める」演出の意図があります。

ここまでで、20秒ぐらいです。

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