現役アナが伝授。毎日でも使える「時事ネタ3分スピーチ」の方程式

 

そしてここからが本編の解説になります。
3、まず事実関係からご紹介しますと、
4、この事実がなぜニュースになるかというと、
5、これ、わかりやすく(私たちの日常生活に)例えますと…

この3項目を、2分ぐらいの時間でまとめる必要がありますから、内容はかなりコンパクトに、言葉を厳選する必要があることは、ご理解いただけると思います。

コツは、4の、この事実がなぜニュースになるか、を先に考えること。

それによって、このニュースの本質まで絞り込むことができますから、そのニュースの本質が伝わるためには、予備知識として紹介すべき事実関係は、このぐらいの分量で、と、3の情報量を減量することができます。

そして、5では、このニュースを可能な限りわかりやすく身近に感じてもらうための、たとえ話を創作します。4のニュースの本質から自分が思った、「それって結局こういうこと」ということを、身近な事象に変換します。

日常生活で感じるような、あるある話ぐらいにできるといいですね。これは、「聞き手に関係がある切り口に変換する」という話の演出です。

そして締めとして、

6、今後このニュースはこうなることが予想されていて、
7、私たちにとっては、こんな影響が考えられますから、こうしていくべき。
8、感想 この3項目で40秒ぐらい使えます。

職場でのスピーチであれば、わが社にとって、この部署にとって、のような話になってもいいでしょう。

これも、「聞き手に関係がある切り口」であり、そして、最初に伏線を張ったひとことキャッチコピーの謎が、最後まで聞いてわかった!というスッキリ感が演出できます。

以上が、私が作ってみた、「〇〇のニュース」を職場のみんなに教えてあげる、3分間スピーチのテンプレートです。

時事ニュースの事実関係などは、新聞などの記事から調べる必要がありますが、あらかじめ、話の枠を作ってしまっているので、その枠に必要な情報を選ぶように調べ物をすればよく、準備にはそれほど時間がかかりません。

私はそれを、「攻めの調べもの」と呼んでいますが、話に明確な意図と方向性があれば、話すための情報収集も効率的にできるようになります。

このテンプレートを使えば、それこそ毎日でも3分間スピーチができてしまうと思います。ぜひ一度、「〇〇のニュース」にお好みのワードを代入して、スピーチを作ってみてくださいね。

image by: shutterstock.com

熊谷章洋この著者の記事一覧

アナウンサー歴30年、極限の環境で話し続ける著者が、実体験から会得した「話し方のコツ」を理論化。人前で話す必要がある人の「もっと〇〇したい」に、お答えしています。一般的な「話し方本」には無い情報満載。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 話し方を磨く刺激的なひと言 』

【著者】 熊谷章洋 【月額】 ¥346/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 月曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 現役アナが伝授。毎日でも使える「時事ネタ3分スピーチ」の方程式
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け